有機化学演習
 有機化学演習 Exercises in Organic Chemistry
 担当教員:伊藤和明(ITO Kazuaki)、増原陽人(MASUHARA Akito)、落合文吾(Ochiai Bungo)、皆川真規(MINAKAWA Maki)、波多野豊平(HATANO Bunpei)
 担当教員の所属:工学部
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:化学・バイオ工学科  科目区分:専門科目・選択必修 
【授業の目的】
有機化学I,II,IIIで有機化合物の構造、性質、反応性及び同定法の基礎を学んだ。この講義では問題演習を通して、有機化学への理解をさらに深める。
問題演習を通じて有機化学の基礎を復習する。さらに、基礎的な問題から応用的な問題までの幅広い演習を通して、有機化学への理解をさらに深める。

【授業の到達目標】
1. 有機化学に関連する専門用語を英語で表記できること。【知識・理解】
2. 有機化合物の構造及び命名法を理解すること。【知識・理解】
3. 既知の反応において反応機構が書けること。【知識・理解】
4. 反応機構において正確な電子移動が書けること。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
構造と結合,極性共有結合、アルカン、シクロアルカン、立体化学、ハロゲン化アルキル、共役化合物、芳香族化合物、アルコール、エーテル、アルデヒド、ケトン、カルボン酸、ニトリル、アミン

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:51~75%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
この科目は化学・バイオ工学科のカリキュラムポリシーに主に対応する。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
09.産業と技術革新の基盤をつくろう

【授業計画】
・授業の方法
授業の前半に問題演習を行い。授業の後半にその解説を行う。問題演習が基準点にみたない場合、レポートを課すこともある。
・日程
第1回:化学結合、酸塩基
第2回:アルカンとシクロアルカンの立体化学
第3回:立体化学
第4回:アルケン、アルキン
第5回:ハロゲン化アルキル
第6回:ハロゲン化アルキルの反応
第7回:共役化合物
第8回:ベンゼンと芳香族性:ベンゼンの化学
第9回:アルコールとフェノール、エーテルとエポキシド
第10回:アルデヒドとケトン、カルボン酸とニトリル
第11回:カルボン酸誘導体と求核アシル置換反応
第12回:カルボニルα置換反応、カルボニル縮合反応、アミン
第13回:総合演習
第14回:総合演習
第15回:総合演習

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
私語、飲食、喫煙、その他、他の学生に迷惑となる行為を行った場合、退席してもらう。この場合、欠席扱いとする。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
演習問題を解くために、必ず予習をしてくること。出題範囲は、第1週のガイダンス時に指示する。
有機化学への理解を深め、予習、復習を怠らない。

【成績の評価】
・基準
成績評価は,問題演習の総得点で行う.達成度評価の目安を以下に示す.
6割程度:専門用語を表記できること。有機化合物の名称、構造を書くことができること。代表的な反応(付加反応、脱離反応、置換反応、協奏的反応等)が理解できること。
7割程度:上記に加えて、電子の移動を使った合成反応の機構を書くことができ、人名反応を理解できること。有機化合物を3次元的にとらえることができること。
8割程度:上記に加えて、多段階の合成反応の経路について考えることができること。
9割程度:上記に加えて、自分で合成ルートを考えることができること。
・方法
担当者毎に行うテストの総得点の合計点を100点として成績を評価する。60点以上を合格とする。

【テキスト・参考書】
テキスト
マクマリー有機化学(上、中、下)第9版
参考書
「有機化学の基礎づくり」著 G.M.Hornbyほか(化学同人)
「大学院講義有機化学I,II」著 野依良治ほか(東京化学同人)

【その他】
・学生へのメッセージ
基本的に全て出席することを前提とする。(病欠等の場合は、証明書の提出を求めることがある。)
演習問題を解くために、有機化学I・II・IIIを理解していることが必須。
・オフィス・アワー
各担当教員のオフィスアワーは3号館ホールの掲示板に掲示されている。

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