【授業の目的】
ものづくりとは、単に「ものを造る」ことではなく、新たに「価値を創成」することである。本科目は、技術経営の基礎を学び、工学においてテクノロジマネジメントの重要について理解することを目的とする。
【授業の到達目標】
1)技術経営についての基本概念、キーワードを理解して自分なりに説明できること。 2)現在の日本及びグローバルな産業界で起きていることを概観し、実社会において日々自己研鑽するための基本的な知識と方法を身に着けること。
【授業概要(キーワード)】
技術経営、価値創成、テクノロジマネジメント、顧客価値、企業組織、技術戦略、リーダーシップ、ICT、IoT、地域活性化、事業システム、ビジネスモデル、イノベーション
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:76~100% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:51~75% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:26~50% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25% B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:26~50% B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25% C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
実社会で生涯にわたる自己学習能力を養うために、価値創成に必要なテクノロジマネジメントの基礎知識と方法を身に着けること
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を 04.質の高い教育をみんなに 07.エネルギーをみんなにそしてクリーンに 08.働きがいも経済成長も 09.産業と技術革新の基盤をつくろう 12.つくる責任つかう責任 17.パートナーシップで目標を達成しよう
【授業計画】
・授業の方法
講義と質疑応答で進行し、毎回ミニテストを行う。2回はグループワークでディスカッションとプレゼンテーションを行い、グループ間Q/A及び講評を行う。
・日程
第1回目:技術経営学基礎;価値創成の考え方、ミニテスト① 第2回目:組織論基礎①;組織能力、ミニテスト② 第3回目:組織論基礎②;組織構造、ミニテスト③ 第4回目:戦略論基礎①;技術経営、ミニテスト④ 第5回目:戦略論基礎②;経営戦略、ミニテスト⑤ 第6回目:戦略論基礎③;プラットフォーム戦略、グループワーク① 第7回目:システム論基礎①;産業システム、ミニテスト⑥ 第8回目:システム論基礎②;顧客価値とバリューチェーン、ミニテスト⑦ 第9回目:製品論基礎;製品アーキテクチャ、企業活動の実例、ミニテスト⑧ 第10回目:産業論基礎①;自動車産業、ミニテスト⑨ 第11回目:産業論基礎②;ICT産業、ミニテスト⑩ 第12回目:産業論基礎③;IoT産業、セキュリティ、ミニテスト⑪ 第13回目:イノベーション論基礎;イノベーションの考え方、ミニテスト⑫ 第14回目:マーケッティング論基礎;ビジネスモデルの考え方、グループワーク② 第15回目:技術経営・価値創成学まとめ;最終テスト
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
日頃から新聞やインターネットなどで、経済や産業にかかわるニュースに注目し、自分なりの社会課題に対して意見をもって受講すること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
通読すべきテキストは用いないが、講義資料プリントを毎回配布する。授業後に疑問点あれば、メールで質問することを奨励する。参考図書などは授業中に紹介するので、興味あれば積極的に読んで発展学習をすること。
【成績の評価】
・基準
1)技術マネジメントに関しての基礎概念、キーワードを理解し説明できること。さらに自分の意見を持つこと。 2)グループワークやプレゼンテーションに自分の意見を持って積極的に参加し、グループとしての意見にまとめることに貢献すること。
・方法
上記1)については、ミニテストで判定する。2)についてはグループのプレゼンテーション内容と他グループとのQ/Aで評価。個人についてはグループディスカッション中の積極度と他グループとのQ/Aで評価。ミニテスト平均点(40%)と最終テスト点(40%)、グループワーク時評価点(20%)を重みづけして、100点満点で合計し、60点以上を合格とする。
【テキスト・参考書】
通読すべきテキストと参考書はない。新聞、インターネットから新たな情報に触れたら、講義資料を時々眺めて、自分の意見を整理することを勧める。
【その他】
・学生へのメッセージ
工学知識を基に実社会で活動するにあたって、「新たな価値創成には、誰がやるか、誰とやるかが」重要である。自分の意見を持ち、コミュニケーションを大切にして、他の人の意見も取り入れてPDCAを実行していくことを心がけること。
・オフィス・アワー
授業終了後、システム創成工学科事務室で対面可能。その他は、メールでの対応とする。
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