マーケティング論
 Marketing Theory
 担当教員:高橋 由紀子(TAKAHASHI Yukiko)
 担当教員の所属:工学部非常勤講師
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):マーケティングコンサルタント(現職)として活動中。ビジネスの現場で実際に行われているマーケティング活動に必要な知識やスキルを実践ベースで指導します。
 開講学年:3年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:システム創成工学科  科目区分:専門科目・必修 
【授業の目的】
本講義ではマーケティングへの理解を深め、顧客にとっての価値(顧客価値)、マーケティングの基本的な知識やスキルを学び、技術者に求められるマーケティングの発想力と思考力を身につける。さらにグループワークを通して、商品企画・開発をはじめとしたマーケティング活動を「体系的」かつ「実践的」に学び、技術だけに囚われないイノベーティブな見方や考え方を身につけることを目的とする。

【授業の到達目標】
・技術開発や商品開発などで必要となるマーケティング活動を理解し、実践できる。
・顧客にとってのメリットや便益となる価値を理解し、適切に説明できる。
・マーケティング活動の様々な場面で利用する思考法を理解し、実践できる。
・マーケティングの基本的なフレームを理解し、使いこなせる。
・製品の魅力を効果的に伝えることができる。
・課題を発見することができる。
・自分の考えまとめ、発信することができる

【授業概要(キーワード)】
マーケティング、顧客価値、商品企画・開発、プレゼンテーション、発想力・思考力

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業はマーケティング活動の理解を深め、実践的な手法を身につけることによって、独創性を養い、将来リーダーとして社会で活躍する技術者を育成するものである。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
09.産業と技術革新の基盤をつくろう

【授業計画】
・授業の方法
授業の方法は基本的には講義を中心に行うが、発想の瞬発力を高めるために、質疑応答や発表の機会を多く取り入れて授業を進めます。また講義内容の理解を深めるためのレポートや、様々な価値観に触れ、発想力を高めるためにグループワークも多用します。
・日程
第1回目 講義の進め方とガイダンス、マーケティングとは
第2~5回目 マーケティングの基礎(マーケティングプロセスと基本的なフレーム)
第6回目 思考法・発想法、地域の特産品からみるマーケティング戦略
第7~8回目 マーケティング戦術の実践法
第9回目 企画提案・プレゼンテーションの技術・チームビルディング
第10~11回目 マーケティング企画立案のグループワーク(解説を含む)
第12回目 中間発表(評価・指導)・評価・指導(解説含む)
第13~14回目 グループワーク(解説を含む)
第15回目 成果発表会(評価と解説を含む)
なお対面授業の実施が困難と判断された際には、遠隔授業等(対面授業との併用含む)への変更および授業計画の一部変更の可能性もあります。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
・講義は知識を蓄えるだけでなく、実践し効果的に発信できることを目指しています。講義では自身の意見や考えを持ち、他の意見を柔軟に取り入れながら、わかりやすく正確に周囲に発信するよう努めること。
・基本的なフレームを実際に使いこなすことができるように、普段の生活の中で応用してみること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業の予習は特に必要ありません。授業時間外の生活の中で、様々なマーケティング活動に興味を持ち、授業で得たことが実社会の上でどのように展開されているのか、自分で検証してみてください。

【成績の評価】
・基準
成績評価基準に示した「姿勢と貢献」とは勤勉な態度、積極的な発言(意見や提案)、授業運営への協力、グループワークでの積極的行動など。レポートは授業で得られた知識に基づき、独自の視点で論述できているかを評価。 以上を教員が逐次把握して評価します。
・方法
・平常点 40点
・講義の姿勢と貢献 20点
・レポート 20点
・その他 20点(成果発表など) なお、60点以上を合格とします。

【テキスト・参考書】
テキストおよびワーク用フレームのシートなどは、授業時間中に配布します

【その他】
・学生へのメッセージ
単に思いつきの面白いものや新しいものではなく、顧客を意識した価値あるモノづくりとその価値を効果的に伝える手法を知ることができる授業です。
・オフィス・アワー
基本的には講義の前後の時間を利用して、みなさんのご質問やご相談に応じます。

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