応用有機化学
 応用有機化学
 担当教員:増原 陽人(MASUHARA Akito), 化学・バイオ工学科教員
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)化学・バイオ工学専攻
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
有機化学の基礎を理解した学生を対象にその応用例・方法を学ぶ。有機化学は、基礎研究と実用化が密接に関連している分野である。身の周りの多くの製品が学術的な基礎研究から発展して実用化されてきている。本講義では、プラスチック・医薬・農薬・食品・医療品・デバイスなど多くの実用品を支えてきた有機化学について説明する。

【授業の到達目標】
(1)有機化学が多くの実用品を支えてきたことを理解し,有機反応により、物質や材料が製造されていることを理解・説明できるようになる。【知識・理解】
(2)プラスチック・医薬・農薬・食品・医療品・デバイスの機能に関しても理解し、説明できるようになる。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
応用化学・反応・物質・材料

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50%

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
09.産業と技術革新の基盤をつくろう

【授業計画】
・授業の方法
化学・バイオ工学科の教員により、オムニバス形式で、各専門分野のトピックスを講義する。
・日程
第1回:有機化合物の構造と性質:落合
第2回:さまざまな有機機能材料:落合
第3回:汎用高分子の構造と性質:落合
第4回:有機・無機・ハイブリッド粒子の合成技術:増原
第5回:高分子合成による粒子被覆技術とその応用:増原
第6回:分子認識化学と化学センサー:伊藤(和)
第7回:有機分子の自己組織化とその応用:伊藤(和)
第8回:中間試験とまとめ
第9回:酵素を使った有機合成化学:木島
第10回:酵素を利用した機能性材料:木島
第11回:芳香族化合物1:波多野
第12回:芳香族化合物2:波多野
第13回:不斉触媒反応とその応用: 皆川
第14回:クロスカップリング反応とその応用: 皆川
第15回:期末試験とまとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
第1回目から出席をとりますので、必ず聴講して下さい。また、教科書は必ず持参すること。私語、飲食、メール、電話、そのほか、他の受講生の迷惑となる行為をする学生の受講は遠慮して頂きます。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
講義で出たテーマは、各自教科書・インターネット等で講義内容周辺の情報を得ておくこと。

【成績の評価】
・基準
S:講義内容を十分に理解し、トピックの展開について建設的な意見を持つ
A:講義内容を十分に理解し、トピックの現状について建設的な意見を持っている
B: 主に講義内容を理解し、意見を述べる
C: 講義内容をほぼ理解している
・方法
各担当教官の最後の講義時にレポートの提出(1/5)と
中間(2/5)・期末(2/5)で評価する。

【テキスト・参考書】
特になし マクマリー有機化学 第9版 東京化学同人等

【その他】
・学生へのメッセージ
良い研究者・技術者になるためには、自分の研究分野だけでなく、周辺の研究分野に関しても知識を身につけなければなりません。本講義は、基礎は勿論のこと応用までの幅広い知識を理解し、将来有機化学に携わるための知見を提供します。

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