【授業の目的】
建築に関して学ぶことがらの全体像を把握する。建築は華々しいデザインだけでは成立せず、安全性や法規だけを重視しても良いものにはならない。また、建物を作ることだけが「建築」ではない。この講義では、建築を学ぶ上で必要となる幅広い分野について概説する。
【授業の到達目標】
これから山形大学で建築を学んでいく上での基礎的な知識を得ることと、それらの知識を実際の建築と結びつけて建築・都市と文化・社会について考えられるようになることを目標とする。 「建築学」の中には、構造・材料・施工・デザイン・設計・計画・景観・環境・設備・法規・歴史など、非常に幅広い分野が含まれており、それぞれが深く関係して建築はできあがる。講義では各論の概説を行いながら、それぞれと建築との関係について学ぶ。
【授業概要(キーワード)】
建築の位置付け、建築史、都市計画、建築計画、構造学、地震と建築 等
【科目の位置付け】
一級建築士・二級建築士・木造建築士試験認定科目、インテリアプランナー登録資格関連科目、教科(工業)
【SDGs(持続可能な開発目標)】
11.住み続けられるまちづくりを
【授業計画】
・授業の方法
講義形式であるためパワーポイント及び配布資料などを活用する。
・日程
第1回:建築とは 第2回:建築史 第3回:都市計画 第4回:まちづくり 第5回:建築計画学 第6回:構造学・骨組みを設計する 第7回:地震と建築 第8回:建築材料学 第9回:建築環境工学 第10回:建築施工 第11回:建築デザインと建築法規 第12回:風土と建築 第13回:建築を長持ちさせる 第14回:災害と建築/建築を見る(課題提示・レポート作成) 第15回:建築を見るレポート作成・課題提出
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義形式であるためパワーポイント及び配布資料に基づいて講義を進める。必要事項をノートにとって理解を深めることが必要である。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
建築は「熟成の学問」「偉大なる雑学」などと言われるように、社会のあらゆる分野に関連している。常に好奇心を持って物事を観察するように心掛けること。
【成績の評価】
・基準
(1)建築を文化として捉え、これから建築を学ぶ上で必要となる幅広い分野について理解できたか。 (2)構造・材料・施工・デザイン・設計・計画・景観・環境・設備・法規・歴史など各分野の概要と、それぞれの関連性を理解できたか。
・方法
各回の取り組み状況(40点)、およびレポート(60点)にて評価する。
【テキスト・参考書】
授業時間に提示する。
【その他】
・学生へのメッセージ
建築を学ぶ上で、建物や町を観察することは、とても重要である。 優れた建築を多く見るように心掛けること。
・オフィス・アワー
授業終了時に行う。
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