機械工学基礎
 Fundamental Mechanics
 担当教員:村松 鋭一(MURAMATSU Eiichi)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:機械システム工学科  科目区分:専門基礎科目・選択必修 
【授業の目的】
機械工学とは,力学を物質の三態に合わせて適用し,工業技術に応用する
学問です。このため,機械工学全般に通用する基礎力学が必要になります。
力学の基礎および工業技術に応用するための手法としての微分・積分学の基礎と応用方法を学びます。

【授業の到達目標】
高校までの数学知識と,物理現象や法則との関わりを,例を挙げて説明できること。
高校までに学習した関数の微分積分を自由に計算できること。
基礎的な微分方程式を導出し,それを解けること。
示された課題を理解し,自主的にそれを解いて期限内に提出することができるこ
と。

【授業概要(キーワード)】
力学の基礎,運動の法則,力学的エネルギー,機械工学,微分方程式

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
09.産業と技術革新の基盤をつくろう

【授業計画】
・授業の方法
講義と演習を交互に行う1回90分の授業を15週にわたり行います.
力学,ベクトル解析のほか、「機械工学の基礎」として大学4年間で学ぶ機械工学の概要についても説明します.
・日程
第 1週--第 2週:微分積分を用いる力学
第 3週--第 4週:円運動,角運動量,力のモーメント
第 5週--第6週:ベクトル解析
第7週--第8週:機械工学の基礎
(4月から5月までこの授業,6月からは基礎材料力学及び演習)

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
(1)可能な限り,授業中に質問をすること(他の学生のためにもなる)。
(2)わからないところをそのままにしない。必ず,質問をすること。
(3)予習と復習をすること.
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
あらかじめ授業計画で指定されたテキストの箇所,事項などに目を通して授業にのぞむこと。復習として,毎回出題される課題をきちんと自分で解
いてみること。さらに参考書で類似の問題を解いてみること。

【成績の評価】
・基準
(1)高校までの数学知識の現象論的意味合いを理解し,説明できる。
(2)微分積分を自由に計算でき,力学との関係を把握し,説明できる。
(3)物理的事象と数学の関数との関係を理解し,説明できる。
・方法
レポート課題20点,期末レポート80点の計100点満点のうち60点以上を合格とする.

【テキスト・参考書】
テキスト: 高橋正雄,"講義と演習" 理工系「基礎力学」,共立出版 (2017)
なお,このテキストは機械工学基礎Ⅱでも使います

【その他】
・学生へのメッセージ
高校の数学知識を前提として講義を行なうので,安心して受講してください。また,私たちの生活や身の回りの出来事を表現する"道具"として力学
を理解してください。工学は実践して初めて有効になります。そのための基礎である力学と数学は,計算を行い,グラフ・図形を描いて体感しなが
ら学習することが重要です。授業中に生じた疑問やわからない点はそのままにしないでどんどん質問すること。予習復習も忘れずに
・オフィス・アワー
(1)授業終了後(時間が限られています)に受け付けます。
(2)E-mail: muramatu@yz.yamagata-u.ac.jp にていつでも受付ます。

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