職業指導
 Career Guidance
 担当教員:宮野 悦夫(MIYANO Etsuo)
 担当教員の所属:工学部非常勤講師
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):民間企業(建築の設計・管理)、県立高校(工業科教員・校長)における実務経験を活かし、企業や地域のニーズ、高校教育現場の視点から具体的な指導事例を提供し、生徒のキャリア教育を実践する教員の基礎力を身に付けることができるようにする。
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:集中講義
 開講対象:工学部  科目区分:教職関連科目 
【授業の目的】
工業科教員としてキャリア教育(進路指導)に関する基礎的な知識を得るとともに、高校(特に工業高校や工業科を有する高校)を取り巻く社会の変化と生徒に求められる資質・能力について理解し、キャリア教育の実践について学び、キャリア教育に果たす教師の役割について考察する。

【授業の到達目標】
(1)キャリア教育(進路指導)に関する基本的な概念や用語、役割や意義について正しく説明できる。
(2)社会の変化と生徒の社会的・職業的自立に求められる資質・能力を正しく説明できる。
(3)生徒理解に基づくキャリアガイダンス等の素養を身につけ、簡単な指導計画の立案ができる。
(4)キャリア教育に関わる実践上の課題について理解し、教師としての主体的な基礎づくりができる。

【授業概要(キーワード)】
職業とは、キャリアとは、キャリア教育、職業指導、進路指導、キャリア発達、基礎的・汎用的能力、指導と評価、生徒理解、キャリアカウンセリング、ものづくり、工業教育、地域のニーズ

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
本科目は、「工業」の高等学校一種免許状取得に必要な必修科目(教科に関する科目)です。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
08.働きがいも経済成長も

【授業計画】
・授業の方法
本授業は集中講義で行う。講義に関する内容、使用する資料やデータ等はプリントとして配布する。基本的には講義形式で行うが、講義内容の理解を深めるためグループや全体討議、ケーススタディ等を適宜取り入れる。
・日程
第1回:講義ガイダンス(講義の目的、内容と構成、授業方法、評価)
第2回:学校における職業指導・進路指導とキャリア教育
第3回:学校教育と職業指導に関する法規(職業指導の位置づけ)
第4回:高校生の進路に係る現状と課題
第5回:教育課程と進路指導計画
第6回:特別活動における進路指導
第7回:キャリアの基礎理論に基づく生徒理解と進路指導
第8回:生徒理解の方法とアセスメントツール
第9回:高校におけるキャリア教育の意義・基本理念と進路指導
第10回:社会的・職業的自立等に必要な力
第11回:高校におけるキャリア実践校に学ぶ
第12回:資質・能力の多様な評価と事例
第13回:学習指導要領にみる工業の「目標」と職業教育
第14回:工業高校におけるキャリア教育の実践に学ぶ
第15回:工業教育の役割と教師への期待

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義中に紹介する文献、資料を探して読んでおくこと。講座に取り上げたテーマについて情報収集を行い、自分なりの課題意識や考え方を整理しておくこと。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
事前学習:講義中に紹介する文献、資料を探して読んでおくこと。
事後学習:講座に取り上げたテーマについて情報収集を行い、自分なりの課題意識や考え方を整理しておくこと。

【成績の評価】
・基準
講義で課した提出レポートの内容と出席状況等により総合評価を行う。レポートは5段階で評価し 「3」以上を合格とする。講義で課したレポートの未提出、講義への出席が授業回数(15回)の1/3を超えて欠席すれば単位修得は不可となる。
・方法
提出レポートは、講義テーマに関する知識や課題を理解し、現状の分析、自分の考えや他の意見、今後の課題や展望等の記述内容により評価する 。提出期日まで必ず提出すること。

【テキスト・参考書】
テキストは講義時に配布するプリントとする。なお、参考書は次のとおり。
・新版キャリア教育概説(日本キャリア教育学会編 東洋館出版社 2020年)
・今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申) 2011年
・高等学校学習指導要領、同解説[総則・工業・特別活動](文部科学省 平成30年告示)

【その他】
・学生へのメッセージ
工業教員としてキャリア教育に関わる素養を身につけ、赴任した教育現場における課題解決や実践活動、自分自身のキャリア形成に応用できるように主体的にこの科目の履修に取り組んでもらいたい。
・オフィス・アワー
1日の講義の終了時に講義室において質問等を受け付けるので申し出てください。

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