食料生産経営学
 Farm Management
 担当教員:家串 哲生(IEKUSHI Tetsuo),陳 奥飛(CHEN Aofei )
 担当教員の所属:農学部
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:アグリサイエンスコース  科目区分:コース必修科目 
【授業の目的】
安全な農畜産物を生産し,持続可能な農業経営の発展についての多面的に考察する能力を身につけるため,農業を経営するとはどういうことか,また,経営を行っていくためにはどのようなことが大切かについて,理論と実践の両面からアプローチする。現在の農業経営をめぐる現状とそれに対する経営行動等について基礎的な知識を習得するとともに,日本の農業経営についての理解を深める。

【授業の到達目標】
この食料生産経営学を履修した学生は,
1)日本における食料,農業,環境の実態をふまえ,安全な農畜産物の生産・販売の取り組み,持続可能な農業経営の発展についての基本概念や原理を体系的に説明できる。【知識・理解】
2)農業経営の財務分析を行うことができる。【技能】
3)安全な農畜産物の生産・販売や持続可能な農業経営の発展方策について討議することができる。【態度・習慣】

【授業概要(キーワード)】
農業経営,組織,マーケティング,農業簿記・会計

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この講義は,農業問題について,農業経営学の視点から論理的に分析,解決策を提案する力を身につけるものである(農学部のカリキュラム・ポリシー)。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう
02.飢餓をゼロに
03.すべての人に健康と福祉を
08.働きがいも経済成長も
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
この授業は面接・遠隔の併用となります。
テキスト及び毎回配布するプリントを使って講義を進めていく。
・日程
第1回目 ガイダンス-食料生産経営学の概要
第2回目 事例紹介①
第3回目 日本農業の新たな動向
第4回目 日本農業の基礎知識
第5回目 主要作物の生産・消費・流通
第6回目 生産資材と業界
第7回目 変革する農業経営
第8回目 事例紹介②
第9回目 コミュニティビジネス
第10回目 農産物流通の現状
第11回目 農業政策
第12回目 農業と環境
第13回目 スマート農業
第14回目 日本農業の世界戦略
第15回目 海外農業

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
回を重ねるごとに知識の連携が必要になるので,レジュメ(配布プリント)における該当箇所を自分で探し関連づける。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
あらかじめ農業経営学等の入門書に目を通しておくことが望ましい。

【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した,日本における食料,農業,環境の実態をふまえた安全な農畜産物の生産・販売の取り組み,持続可能な農業経営の発展方策,農業経営の財務分析に関する基礎的な事項について適切に説明できることを合格の基準とする。
・方法
各教員の判定(100点満点)の平均とする。

【テキスト・参考書】
資料・プリントは,WebClassで配布する。
参考書:大泉一貫・津谷好人・木下幸雄他著『農業経営概論』(実教出版)

【その他】
・学生へのメッセージ
本講義は、日本農業の現状,農業政策,持続可能な農業経営を実現に向けた戦略やマネジメント等について紹介していきます。事前学習,授業内での積極的な発言をお願いします。
・オフィス・アワー
研究室にいるときであればいつでも可能です。不在の場合は,WebClass,E-mailで事前に連絡をいただけると助かります。

60500048-2025-06-67205