【授業の目的】
私たちの日々の食生活は、様々な農産物や食品を購入し、消費し、廃棄することで成り立っている。何が消費者の行動を規定しているのか。当授業では食と農を巡る消費者行動について、心理学、行動経済学、社会学等様々角度からアプローチする。
【授業の到達目標】
この授業を履修した学生は 1)消費者認知・態度・行動に関する理論やモデル等を学習し、消費者の行動パターンを理解できる。【知識・理解】 2)消費者行動を規定する消費者心理プロセスや、消費者行動を規定する要因を理解できる。【知識・理解】 3)様々な消費者行動に対応したマーケティング戦略に関する応用的な知識を獲得できる。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
消費者、購買行動、消費行動、消費者心理
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
本科目は、行動経済学、心理学、社会学等の観点から、食と農を巡る消費者行動について多面的に考察する能力を習得するものである。(農学部ディプロマ・ポリシー)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
02.飢餓をゼロに 12.つくる責任つかう責任
【授業計画】
・授業の方法
この授業は主として面接授業となる。 1)毎回、授業内容の関連資料を配布し、パワーポイントを用いて講義する。 2)講義中に、ディスカッションや課題を投げかけることがある。
・日程
第1回:消費者行動研究の概要と系譜 第2回:消費者の購買意思決定プロセス 第3回:消費者行動における理性と感情 第4回:行動経済学の応用「ナッジ」 第5回:消費者の心理(動機付けと知覚) 第6回:消費者の心理(記憶特性と学習) 第7回:消費者の心理(態度形成と変容) 第8回:消費者行動と準拠集団・文化・ライフスタイル 第9回:消費者の食品選択行動(倫理的消費) 第10回:消費者の食品廃棄行動 第11回:消費者行動とマーケティング・ミックス 第12回:消費者行動と製品戦略 第13回:消費者のサービス消費行動(観光) 第14回:国際的消費者行動 第15回:まとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
授業で示されるパワーポイントを参考に講義内容をノートに筆記するなどして内容の理解に努めてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
受講後、ノートを整理し、不明な箇所がないようにしておいて下さい。また、毎回受講し、興味・関心を持った点があれば、参考図書や学会誌等に目を通してみることをお勧めします。
【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した消費者行動とマーケティング戦略の基礎的な事項について適切に説明できることを合格の基準とする。
・方法
平常点40点(出席及び授業内での挙手発言)と期末テスト60点の得点の合計をもって評点とする。
【テキスト・参考書】
〇この授業ではテキストは使用しない。必要な資料は講義の際に配布する予定。 〇この授業の参考書として『田中洋著「消費者行動論」<中央経済社)2015年』と 『松井剛・西川英彦編集「「1からの消費者行動」(第2版)」2020年』がある。
【その他】
・学生へのメッセージ
消費者行動と消費者心理について、身近な事例をとりあげながら学んでいきます。 授業で紹介した消費者行動等の概念が現実にどの程度当てはまるのかを考えてみてください。
・オフィス・アワー
在室時はいつでも結構です。会議などで不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約を願います。連絡先は、初回の授業でお知らせします。
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