基礎生態学
 Basic Ecology
 担当教員:吉村 謙一(YOSHIMURA Kenichi), 小林 隆(KOBAYASHI Takashi), 佐藤 智(SATO Satoru)
 担当教員の所属:農学部
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:授業
 開講対象:食料生命環境学科  科目区分:学科共通科目 
【授業の目的】
農学部の主要な教育目標である持続的環境保全に関する知識や技術を学ぶ上で基礎となる内容である、生態系の構造や機能、基本法則、生産者としての植物、消費者としての動物、分解者としての微生物等の関係や役割について解説し、生態学全般に関する基礎知識を習得することを目的とします。

【授業の到達目標】
この講義を受講した学生は、安全な農産物の生産や森林および地域の環境保全を学ぶ上で、基礎的に認識すべき事項である生態系の構造や機能および法則、生産者、消費者、分解者の相互関係等の基礎的知識を理解し、かつ説明できる。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
生態系の構造や機能、基本法則、生産者、消費者、分解者、相互作用、アクティブラーニング

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
学部共通科目
この授業は、食料、生命、環境科学について総合的な判断力を得る上での基礎知識を身につける科目とします(農学部のディプロマ・ポリシー)。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
02.飢餓をゼロに
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに
07.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に

【授業計画】
・授業の方法
この授業は、面接授業と遠隔授業の併用とします。
以下の日程にあるように異なる分野の担当教員が分担して講義します。前半と後半それぞれの最後には試験を実施します。
・日程
1.ガイダンス 生物と環境
2.生物進化の基本原理
3.生活史の適応進化
4.適応戦略と生物間相互作用
5.生物の分布と環境
6.【前半】のまとめと試験(以上 吉村)
7.微生物とは?
8.微生物と生物間相互作用
9.微生物と環境保全
10. 農業と微生物(以上 小林)
11. 動物の個体群
12. 動物の種間相互作用-捕食関係
13. 動物の種間相互作用-競争と共生
14. 農業と動物(以上 佐藤)
15. 【後半】のまとめと試験(小林・佐藤)

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
すでに高校で学んでいる内容も多く講義内容に含まれています。できるだけ集中して講義を受けましょう。授業で示されるパワーポイントを参考に講義内容をノートに筆記するなどして内容の理解に努めてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
興味のある項目や内容については、自ら主体的にさらに情報を集め整理するなどして理解を深めましょう。授業中に取り組む問題で解答を間違えた箇所については,授業後にきちんと正解と照合して解き直すなどのリフレクションが重要となります。

【成績の評価】
・基準
安全な農産物の生産や森林および地域の環境保全を学ぶ上で、基礎的に認識すべき事項である生態系の構造や機能および法則、生産者、消費者、分解者の相互関係等の基礎的知識を理解し、かつ説明できることを合格の基準とします。各教員による筆記試験や教員によってはレポートを課す場合があるので、それらをもとに総合的に判定します。
・方法
受講態度や出席、レポートなどから各担当教員による判定(100点満点)の平均をとり、60点以上を合格とします。

【テキスト・参考書】
各教員が指定、紹介する予定です。また、共通の参考書として「生態学入門」(日本生態学会編)化学同人社を指定します。

【その他】
・学生へのメッセージ
生態学は農学を学ぶすべての者が知っておくべき知識を含みます。生態系を保全する意味と大切さを学び取ってください。
吉村:生態学に関する基礎的な理論についてお話します。高校の生物で習う内容が中
心となりますが、生態系の変化を解釈するために数学的な理論も扱います
小林:微生物の基礎から、微生物間の相互作用、微生物と環境との相互作用について講義します。
佐藤:虫を中心に講義します。農学と虫は切り離せません。虫嫌いの人はこれを機に慣れましょう。そのための学生参加型の講義を予定していますので、どうぞお楽しみに。
・オフィス・アワー
詳細については各担当者ごとに講義内で説明する予定です。事前に連絡が必要な場合は、メールや研究室を訪問するなどして確認してみましょう。

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