基礎生化学
 Introductory Biochemistry
 担当教員:宮城敦子(MIYAGI Atsuko),木村 ゆり(KIMURA Yuri)
 担当教員の所属:農学部食料生命環境学科 バイオサイエンスコース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:2年生  科目区分:食品衛生管理者等資格科目:選択 
【授業の目的】
バイオサイエンスにおける生物資源(真核および原核生物)を取り扱う上での生化学の基礎的な事項(生体成分の化学、主要代謝経路等)の知識を身につけることを目的とする。

【授業の到達目標】
バイオサイエンスにおいて真核および原核生物を取り扱うための生化学の基礎的な知識(生体成分の化学、主要代謝経路等)を得ることができる。また、これらの知識を基にした基礎的な科学的思考力や問題解決力を身につけることができる。

【授業概要(キーワード)】
生体成分の化学、主要代謝経路

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業はバイオサイエンスコースの専門基礎科目の1つである。生命科学における理解や応用に必須である生化学の基礎的知識を幅広く習得しつつ、科学的思考力や問題解決能力を育成するものである。

【授業計画】
・授業の方法
対面で行う。講義資料を配布し、パワーポイントを用いて講義する。
・日程
第1週 生化学とは? (宮城)
第2週 生命をつかさどる分子基盤(木村(ゆ))
第3週 生体成分の化学ー単糖類と多糖類ー(木村(ゆ))
第4週 生体成分の化学ーアミノ酸とタンパク質ー(木村(ゆ))
第5週 生体成分の化学ータンパク質の高次構造ー(木村(ゆ))
第6週 生体成分の化学ー生体膜と膜タンパク質ー(木村(ゆ))
第7週 生体分子代謝の概要と熱力学(木村(ゆ))
第8週 中間試験と解説(木村(ゆ))
第9週 生体分子の代謝ー解糖系ー(宮城)
第10週 生体分子の代謝ーTCA回路ー(宮城)
第11週 生体分子の代謝ー電子伝達系ー(宮城)
第12週 生体分子の代謝ーATP合成酵素ー(宮城)
第13週 生体分子の代謝ー糖新生系ー(宮城)
第14週 生体分子の代謝ー脂質代謝ー(宮城)
第15週 期末試験と解説(宮城)


【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
「覚える」のではなく、「理解する」ように努めて下さい。ノートは講義で得たポイントをメモするようにして下さい。教科書を指定していますが、15時間では教科書全体を網羅して学習することは不可能です。予習、復習に加え、独習も必要です。講義の間に全体像も理解するよう努めてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
予習として毎回、講義予定の内容を事前に教科書、資料等に目を通しておくこと。準備学修に必要な学修時間は1週当たり4時間程度。毎回の講義後は復習 を行うこと。不明な点は教員に質問する。あるいは、参考書等で理解を深めておくこと。教科書を指定していますが、15時間では教科書全体を網羅して学習することは不可能です。予習、復習に加え、独習も必要です。

【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した「バイオサイエンスにおける真核および原核生物を取り扱うための生化学の基礎的な知識(生体成分の化学、主要代謝経路等)」の各事項について適切に説明できることを合格の基準とします。
・方法
中間試験と期末試験あるいはこれらに該当するレポート課題で評価。レポートでは講義で教えた内容に基づく演習と小テストを含む。各試験、レポートでの及第点は60点。また、講義では何度か小テスト課題を出し、各10点分で評価し、最終評点に加えます。

【テキスト・参考書】
テキスト:D. Papachristodoulou, A. Snape, W.H. Eliott, D. C. Elliott 著、村上 誠、原 俊太郎、中村元直 訳「エリオット生化学・分子生物学 第5版」(東京化学同人, 2016年)
参考書:Donald Vote ら著、田宮信雄ら 訳「ヴォート 基礎生化学 第5版」(東京化学同人, 2017年)
B. B. Buchanan, W. Gruissem, R. L. Jones編集、杉山達夫 監修、岡田清孝、内藤 哲、中村研三、長谷俊治、福田裕穂、前島正義 監訳「植物の生化学・分子生物学」(学会出版センター、2005年)
B. Albertsら著、中村桂子、松原謙一 監訳「細胞の分子生物学 第6版」(Newton Press,
2017年)

【その他】
・学生へのメッセージ
授業内容は高等学校の「生物」より若干高度になっています。生物学の基礎を学んでこなかった学生は予習・復習に加え、高等学校の教科書を独習しておいて下さい。
本科目は食品衛生管理者選択科目。
その他:本講義の内容では公務員試験には不十分。参考書等で自習・独習が必要。
・オフィス・アワー
可能な限り対応しますので、該当教員に事前にメール連絡をお願いします。

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