食品微生物学
 Food Microbiology
 担当教員:小関 卓也(KOSEKI Takuya)
 担当教員の所属:農学部食料生命環境学科バイオサイエンスコース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:バイオサイエンスコース  科目区分:選択科目 
【授業の目的】
食生活との関連から微生物をとらえ、応用微生物学的見地に基づく食品加工、食品素材の開発、また、従来の食品微生物学的見地からの食品の保蔵・管理について学習し、食品微生物学における基本的な概念と基礎的な知識を得ることを目的とする。

【授業の到達目標】
この講義を履修した学生は、日本の伝統的な酒、味噌、醤油、酢など醸造産業や発酵産業に関わる微生物および微生物酵素の基礎と応用、バイオテクノロジー分野への応用、また、従来の食品衛生学的見地での微生物学について理解を深めることができる。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
醸造,麹菌,酵母,乳酸菌,食品衛生

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
食品に関わる微生物を応用と食品衛生の観点から理解を深める【農学部・バイオサイエンスコースのカリキュラムポリシー】

【SDGs(持続可能な開発目標)】
09.産業と技術革新の基盤をつくろう

【授業計画】
・授業の方法
対面授業。教科書,プリントを使用し、最近のトピックなどを含めて講義する
対面とオンラインの併用
・日程
第1回:微生物学・酵素学の発展
第2回:微生物の種類と性質(原核微生物)
第3回:微生物の種類と性質(真核微生物)
第4回:微生物の代謝
第5回:微生物の遺伝現象とその応用
第6回:微生物の利用(アルコール飲料)
第7回:微生物の利用(調味食品・乳製品)
第8回:前期のまとめと試験
第9回:微生物酵素の利用(糖質代謝関連酵素)
第10回:微生物酵素の利用(その他の酵素)
第11回:微生物による有用物質生産
第12回:微生物による食性病害(細菌性食中毒)
第13回:微生物による食性病害(カビ毒)
第14回:食物連鎖による食性病害(海洋性毒)
第15回:後期のまとめと試験

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
テキストを購入し、配布プリントやノートに講義内容を筆記して内容の理解に努めること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業で習った内容に関連することを図書館やインターネットで自分なりに調べてみること。

【成績の評価】
・基準
授業の到達目標に示した食品関連微生物の基本的な概念と用語を正しく理解し、適切に説明できることが合格の基準である。
・方法
2回の試験成績の得点の合計(100点満点)を持って評点とする。

【テキスト・参考書】
教科書:村田容常・渋井達郎 編「食品微生物学」(東京化学同人)
参考書:木村光 編「食品微生物学」(培風館)
参考書:藤井健夫 編「食品微生物学の基礎」(講談社)

【その他】
・学生へのメッセージ
日頃食している発酵食品がどのような工程で、どのような微生物が関わっているのかが見えてきます。
・オフィス・アワー
オフィス・アワーは小関研究室(3号館2階3254)において、火曜日16時から17時の間に設けます。

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