【授業の目的】
農産物の中でも,米・青果物・花の品質変化やそれらの変化にかかわるメカニズム,さらには,現在国内外で商業的に利用されている品質保持技術について理解することを目的とする。
【授業の到達目標】
本科目受講の学生は,農産物の収穫後の生理に関する基礎知識を身につけることができる。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
農産物,米,果実,花,収穫後生理,学生主体型授業
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:76~100% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
農産物の品質変化にかかわるメカニズムについて生理学的な観点から開講する科目であり,強い好奇心と探究心,諸課題への高い見識と展望をもって自ら解決する能力を育てる。(農学部カリキュラムポリシー)
【SDGs(持続可能な開発目標)】
02.飢餓をゼロに 04.質の高い教育をみんなに 09.産業と技術革新の基盤をつくろう 15.陸の豊かさも守ろう
【授業計画】
・授業の方法
授業の実施形態は面接授業と遠隔授業の併用とする。毎回,関連の図表を載せたプリントを配布する。また,講義は板書を中心に行う。
・日程
第 1回 1. 農産物の品質評価項目 1)米,青果物の品質評価項目 第 2回 2)農産物の色(アントシアニン) 第 3回 2. 農産物の品質変化とそのメカニズム 1) 米の品質変化とそのメカニズム(古米化) 第 4回 2) 果実の品質変化とそのメカニズム (1)エチレン 第 5回 (2)呼吸活性 第 6回 (3)水分生理 第 7回 (4)デンプンの分解と糖代謝 第 8回 中間まとめ(試験) 第 9回 (5)軟化 第10回 (6)水浸症状 第11回 (7)脱渋 第12回 3) 花の品質変化とそのメカニズム(萎凋,落花,屈曲) 第13回 4) 野菜の品質変化とそのメカニズム(葉菜類の黄化) 第14回 3. 農産物の品質保持技術 第15回 まとめ(試験)
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義は板書を中心に行うので,各自ノートに書き取り整理する。また,関連の図表をプリントで配るので,その内容についても各自ノートに書き取り整理する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
講義は板書を中心に行うので,講義を受講した当日にノートを整理し、講義内容を復習する。
【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した「農産物の収穫後の生理に関する基礎知識」について,適切に説明できることを合格の基準とします。
・方法
中間試験(50点)と期末試験(50点)の得点の合計をもって評点とする。
【テキスト・参考書】
参考書:山木昭平 編 「園芸生理学」,L.テイツ/E.ザイガー/I.M.モーラー/A.マーフィー編 西谷和彦/島崎研一郎監訳 テイツ・ザイガー植物生理学・発生学原著第6版
【その他】
・学生へのメッセージ
毎回の講義に集中して受講してください。
・オフィス・アワー
毎週月曜日16:10~17:10、村山秀樹研究室(3号館3階3353)
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