【授業の目的】
1)食品衛生法の理解や食品と微生物による食中毒(細菌性食中毒、自然毒食中毒)、化学物質による食中毒、食品の変質と防止法、食品添加物、食品衛生試験法、食品の残留農薬などに関する食品衛生学の知識を学ぶことを目的とする。 2)この授業の内容を理解し、食品の安全性を科学的根拠に基づいて考え、食料、生命、環境科学に関する総合的な判断力を身につけることを目的とする。
【授業の到達目標】
1)食品衛生学上、必要とされる科学的知識、食品衛生管理の方法、評価、分析方法の原理などを理解できる。【知識・理解】 2)食品衛生に関する基礎知識を習得し、就職と同時に食品衛生監視員、食品衛生管理者として働く場合の必要事項を理解できる。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
食品衛生、食品成分、食品汚染、食品の毒性、食生活の安全、食品添加物
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この授業は、食品衛生学に関する基本的な知識を科学的根拠に基づいて、幅広く習得するものである (農学部食料生命環境学科のカリキュラム・ポリシー)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を 09.産業と技術革新の基盤をつくろう
【授業計画】
・授業の方法
この授業は主として、面接授業であるが、遠隔授業(webclassやzoom)も利用します。 教科書に沿い、必要に応じて、他の教材や具体的な事例を取り上げながら進め、また、各回の授業で配布する資料なども併用しながら、授業を行います。
・日程
この授業は、テキスト(教科書)や配布資料などを用いながら、 以下の予定で行います。 1: 序論 2: 食品衛生行政 3: 食品衛生関連法規 4: 食品と微生物 5: 食品の変質と防止 6: 食中毒 7: 有害物質による食品汚染 8: 前半のまとめと試験 9: 食品添加物の概念と安全性評価 10: 主な食品添加物の種類と用途 11: 食品の器具・容器包装 12: 台所用洗浄剤 13: 食品衛生対策 14: 食品の安全性 15: 後半のまとめと試験
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
学習の方法:理解できないところがあれば、質問し、さらに関連書物を参考に勉強してください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
各回の授業前には、必ず、予習としてテキストを読み、しっかりと準備をして下さい。また、課題が出される場合がありますので、関連する参考書や配布資料、関連書物を参考に作成して下さい。さらに、受講後、ノートを整理し、不明な箇所がないようにしておいて下さい。
【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した食品衛生学上、必要とされる科学的知識や食品衛生管理の方法、評価、分析方法の原理、ならびに基本的な食品衛生法などを理解していることを合格の基準とします。
・方法
試験は、記述式となります。また、教科書や講義の理解度を評価します。 (授業への参加10点+テストやレポートなど90点)
【テキスト・参考書】
この授業は教科書として「食べ物と健康・食品と衛生 新食品衛生学要説」廣末トシ子・安達修一編 (医歯薬出版)を使用します。
【その他】
・学生へのメッセージ
食品衛生学に関する基礎的なこと中心に講義します。また、この授業科目は、食品衛生監視員および食品衛生管理者の資格を取得するための科目に含まれます。
・オフィス・アワー
事前に連絡して下さい (塩野:yshiono@tds1.tr.yamagata-u.ac.jp、 叶:nkanoh@tds1.tr.yamagata-u.ac.jp)
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