【授業の目的】
1.食品の3つの機能、2. 栄養や保健機能に関する表示制度、3.多くの疾患に関与する活性酸素種とそれを消去する抗酸化系について、4.各器官系別での疾病の発症 機序とそれを影響を及ぼす食品由来の機能性成分について、基礎的および専門的知識を修得することを目的にする。
【授業の到達目標】
食品機能化学に関する基礎的および専門的な知識について十分理解し、食品の3つの機能、栄養や保健機能に関する表示制度、疾病の発症機序とそれを予防する食品由来の機能性成分について記述することができる。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
食品の3つの機能、生活習慣病、機能性成分、栄養や保健機能に関する表示制度、活性酸素種
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この科目は、食品の機能や疾病に影響を与える食品由来の機能性成分について学び、理解することで、、専門的な知識を習得するものである(農学部のディ プロマ・ポリシーおよびカリキュラムポリシー)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
02.飢餓をゼロに 03.すべての人に健康と福祉を
【授業計画】
・授業の方法
この科目は主に対面授業で行う。状況に応じて、遠隔授業(WebclassやZoom)を利用して実施する。 教科書に沿いながら資料やパワーポイント等を用いた講義形式で、アクティブラーニングも取り入れて行う。講義の内容理解を促すためWebclassを用いて講義の内容に関連する設問に回答したり、レポート課題の提出を求めたりする場合がある。
・日程
第1回:食品化学と栄養化学の概説 第2回:ビタミンの栄養 第3回:ミネラルの栄養、水・電解質の栄養的意義 第4回:食品の3つの機能1 (栄養機能とエネルギー代謝) 第5回:食品の3つの機能2 (感覚機能と摂食行動) 第6回:食品の3つの機能3 (生体調節機能、疾病予防) 第7回:第1回から第6回のテストとまとめ 第8回:生活習慣病と活性酸素種と抗酸化系について 第9回:栄養や保健機能に関する表示制度 第10回:消化器系・内分泌系への作用1 (血糖上昇抑制成分) 第11回:消化器系・内分泌系への作用2 (肥満および脂質異常症の改善成分) 第12回:循環器系への作用 (高血圧と降圧作用成分) 第13回:生体制御系への作用1 (アレルギーと抗アレルギー作用成分) 第14回:生体制御系への作用2 (がんと抗がん作用成分) 第15回:第8回から第15回のテストとまとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
指定した教科書や配布資料をよく読み、食品の機能性の科学的根拠(一次機能から三次機能までの違いやなぜその食品成分が疾病に影響を与えるの かなど)について理解することに努めること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
・教科書や参考書を利用し、専門用語の理解に努めること。 ・学習した内容を行動に移し、機能性食品に関わる記事や食品中の表示などを日頃から読むこと。 ・レポート課題・資料での予習・復習で理解に努めること。
【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した食品機能化学に関する基礎および専門的な事項について適切に記述できることを合格基準とします。
・方法
・設問への回答またはレポート課題:15点 ・授業態度(授業参加点):15点 ・筆記試験(2回):70点
【テキスト・参考書】
テキスト(ご準備ください): 深津(佐々木)佳世子 編集 『栄養科学イラストレイテッド 食品機能学』 株式会社羊土社、2025 参考書(必ずしもご準備する必要はありません): ①田地陽一 編集『栄養科学イラストレイテッド 基礎栄養学 第5版』株式会社羊土社、2025 ②中村宜督・榊原啓之・室田佳恵子 編著者 『エッセンシャル食品化学』株式会社講談社、2020、第2刷 ③佐々木努 編著者 『エッセンシャル栄養化学』株式会社講談社、2021、第1刷
【その他】
・学生へのメッセージ
疑問点は、遠慮なく質問下さい。
・オフィス・アワー
月曜日16:30~17:30 他の時間帯でも可能な場合がありますので、事前にメール等で連絡ください。
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