酒類製造学
 Production of Alcohol Beverage
 担当教員:小関 敏彦(KOSEKI Toshihiko)
 担当教員の所属:山形大学客員教授、山形県酒造組合
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):山形県工業技術センターにおいて酒類の研究および酒類業界の支援に携わった。県内日本酒の戦略について講義する。
 開講学年:3年  開講学期:後期  単位数:1単位  開講形態:集中
 開講対象:3年生  科目区分:選択科目 
【授業の目的】
日本酒・ワイン・焼酎等を中心にそれらの製造方法について学ぶ。
日本酒やワイン製造に使用する様々な微生物のフローラや育種方法等について学ぶ。
日本酒の原料米開発や必要とされる特性等について学ぶ。
グローバル化した世界の中での日本酒の評価(立ち位置)や国産ワイン・焼酎の可能性について学ぶ。この講義を通して、アルコール発酵の理解を深めることを目的とする。

【授業の到達目標】
地産地消や農業の安全性への関心の高まり、また、6次産業化の大きな流れのなかで、地方の酒類製造業は「地域活性化」に再び大きなエンジン役を期待されるようになってきました。地域の特徴を出すための作物の改良や微生物の開発技術等ついても、近年の技術開発力の向上により県や地域単位で取り組める可能性が高まっています。この講義を履修した学生は、さまざまな酒類の科学的、地理的な幅広い知識を身につけ、地域産業のあるべき将来を説明できる。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
食品の安全性、食品表示、国際的整合性、科学的評価、品質マネージメント

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:76~100%

【科目の位置付け】
酒税法や食品衛生法等の法律を含め,酒類製造に関する幅広い知識を習得する。【農学部バイオサイエンスコースのカリキュラムポリシー】

【SDGs(持続可能な開発目標)】
09.産業と技術革新の基盤をつくろう

【授業計画】
・授業の方法
対面授業。プリント、パワーポイント、映像などを用いてわかりやすく説明する
・日程
1.酒税法における各種酒類の定義
2.酒類製造に使用する原材料について
3.酒類製造に関する微生物群について
4.各種酒類の特徴を形成する成分について
5.各種酒類の製造方法の特徴と差異について
6.世界のアルコール事情

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
パワーポイントで示される講義内容を配布されたプリントやノートに筆記して内容の理解に努めること。実地研修においては積極的に参画し、わからないことは質問をすること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
レポート作成に関し、図書館やインターネットを活用し情報収集を行うこと。

【成績の評価】
・基準
授業の到達目標に示した酒類製造の基本的な概念や用語を正しく理解し、適切に説明できることが合格の基準である。
・方法
授業に出席したうえで、実地研修報告書、そして講義終了後に課すレポートにより総合的に評価する。

【テキスト・参考書】
参考書:「清酒製造技術」(日本醸造協会)、吉澤淑 編「酒の科学」(朝倉書店)

【その他】
・学生へのメッセージ
日本古来の日本酒・焼酎の製造方法や品質の特徴等について理解を深めることは、作物や微生物等の日本における歴史を理解することにも繋がり、国際人として活躍する際にも大きな力となると思います。また、日本ワインの特徴についても理解して頂きたいと思います。
・オフィス・アワー
オフィス・アワーは学内世話人の小関卓也研究室(3号館2階3254)において、火曜日16時から17時の間に設けます。

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