【授業の目的】
食用作物への理解を深めるため,イネを中心に,コムギやトウモロコシなどの穀物,ダイズやアズキなどのマメ類,ジャガイモやサツマイモなどのイモ類に焦点をあて,各作物の起源,形態,特質,さらに栽培体系や利用について基礎的な知識を得ることを目的とする。
【授業の到達目標】
(1)作物の生産に関する基礎的な事項について説明できる【知識・理解】 (2)農業を取り巻く諸問題(環境変動,持続的な農業)について述べることができるようになる【知識・理解】 (3)作物の生産に関する基礎的な知識について討議することができる【態度・習慣】
【授業概要(キーワード)】
作物生産,環境保全型農業,栽培技術
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この授業は,作物の生産に必要な基礎科学と基礎技術に関する知識とそれを応用できる能力を身につけるものである(農学部のカリキュラム・ポリシー)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
02.飢餓をゼロに 12.つくる責任つかう責任
【授業計画】
・授業の方法
この授業は主として面接授業となります。 作物に関する最近の話題を交えながら理論と実践の視点から授業を進めます。
・日程
1回目:イネの起源と基本的な成長 2回目:育苗と移植 3回目:分げつ期の成長,幼穂の発達 4回目:出穂,登熟と収穫 5回目:イネの品質,陸稲 6回目:イネの形態 7回目:コムギ,オオムギ 8回目:ムギ類,トウモロコシ,ソバ 9回目:ダイズの形態,生態 10回目:ダイズの栽培,利用,その他のマメ類 11回目:イモ類 12回目:前半の試験とまとめ 13回目:イネの多収性育種 14回目:イネの耐病性育種 15回目:イネ・ダイズの品質・成分育種と後半のまとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
授業で示されるパワーポイントを参考に,講義内容をノート,配布資料に筆記するなどして,内容の理解に努めてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
復習:2.5時間/週 配布資料をよく読み,学習した内容を確認し,自分の考えをまとめておくことを推奨します。 予習:2時間/週 次回の講義に関連する項目に対し,参考書などを読んできてください。
【成績の評価】
・基準
作物生産に関する基礎的な知識および農業を取り巻く諸問題(環境変動,持続的な農業など)を適切に説明できることを合格の基準とします。
・方法
テスト80点,小レポート20点の配分とし,合計点で60点以上を合格とする。講義への出席が2/3に満たない者は,試験の点数に関わらず不合格とする。
【テキスト・参考書】
この授業の参考書として『後藤ら著「作物学の基礎I 食用作物」(農文協)』があります。
【その他】
・学生へのメッセージ
この講義は公務員試験(農学・農業)を意識した内容にします。 作物学の基礎とともに,栽培方法や管理技術の基本についても学び,現在の栽培方法や技術から,次の時代の作物や栽培のあり方を考えていきましょう。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィスアワー」を担当教員研究室(茄子川:1213号室,星野:3451号室)において,授業終了後(金曜日)の13:00-15:00の間に設けます。不在の場合はメールにて連絡してください。連絡先は,初回の授業でお知らせします。
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