畜産学
 Animal Science and Technology
 担当教員:堀口 健一 (HORIGUCHI Kenichi)、松山 裕城 (MATSUYAMA Hiroki)
 担当教員の所属:農学部
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年、4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:食料生命環境学科・バイオサイエンスコース  科目区分:選択科目 
【授業の目的】
畜産の一般的な基礎知識と安全で安心な畜産物を生産するために必要な知識を身につけるため、家畜や飼料、畜種ごとの飼養管理などの幅広い知識を習得するとともに、日本の畜産が抱える課題を理解し、持続可能な日本の畜産業の今後の在り方について主体的に考える力を身につけることを目的とする。

【授業の到達目標】
本科目を受講した学生は、畜産の役割と日本畜産の特徴を理解し、
1)畜産全般に関する基礎的な知識と技術を習得できる。【知識・理解】
2)家畜ごとの飼養管理について説明できる。【知識・理解】
3)安全で安心な畜産物を生産することの必要性を説明できる。【知識・理解】
4)国産飼料増産の重要性を理解し、畜産と飼料生産を関係づけて討議できる。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
家畜(ウシ、ブタ、ニワトリ)、飼料、飼養管理、畜産物

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:76~100%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
農学のなかの畜産学についての基礎知識を幅広く習得し、畜産の役割や日本の畜産業の現状を理解し、今後のあり方について理論的に考察する力を身につける(農学部のディプロマ・ポリシー)。
なお、「飼料生産利用学」、「家畜管理学」、「家畜生産利用学」は関連科目である。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
02.飢餓をゼロに
09.産業と技術革新の基盤をつくろう

【授業計画】
・授業の方法
本科目の授業は、担当教員(畜産学分野の教員、2名)が面接(対面)で、パワーポイントや資料等を利用して行う。
レポートなどの提出については各教員の指示にしたがってもらいたい。
・日程
初回(第1回目)の授業の際、授業内容等のガイダンスを行い、第2回目以降は以下の内容で授業を進める。
第 1回目 ・・・ 〔堀口〕ガイダンス 授業内容の概要と留意点
第 2回目 ・・・ 〔堀口〕畜産の役割と畜産物
第 3回目 ・・・ 〔堀口〕家畜とは(ウシ、ブタ、ニワトリの品種とその特性)
第 4回目 ・・・ 〔堀口〕飼料とは(濃厚飼料、粗飼料の特徴とその調製加工)
第 5回目 ・・・ 〔堀口〕家畜の栄養生理
第 6回目 ・・・ 〔堀口〕日本の畜産が抱える課題Ⅰ
第 7回目 ・・・ 〔堀口〕日本の畜産が抱える課題Ⅱ    ---------- ※筆記試験
第 8回目 ・・・ 〔松山〕家畜の飼養管理の実際Ⅰ(養牛)肉用牛と乳用牛
第 9回目 ・・・ 〔松山〕家畜の飼養管理の実際Ⅱ(養牛)肉用牛と乳用牛
第10回目 ・・・ 〔松山〕家畜の飼養管理の実際Ⅲ(養牛)肉用牛と乳用牛
第11回目 ・・・ 〔松山〕家畜の飼養管理の実際Ⅳ(養豚)
第12回目 ・・・ 〔松山〕家畜の飼養管理の実際Ⅴ(養鶏)卵用鶏
第13回目 ・・・ 〔松山〕家畜の飼養管理の実際Ⅵ(養鶏)肉用鶏
第14回目 ・・・ 〔松山〕家畜の飼養管理の実際Ⅶ(総括) ---------- ※筆記試験
第15回目 ・・・ 〔堀口〕今後の日本の畜産について

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義内容をノート等にメモしながら整理して要点をまとめ、講義で理解できなかった部分は自習等により補い、理解不足とならないように取り組むこと。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
講義内容を復習しながら畜産学の基礎知識を理解すること。
具体的には、畜種ごとに要点をまとめ、理解を深めること。
また、日本農業新聞や農林水産省のホームページを閲覧し、畜産関係の情報や行政に目を向けてもらいたい。

【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示したことを含め、畜産全般についての基礎的な事項について適切に説明できるとともに、安全な畜産物を安定的に生産するための様々な課題を解決していく知識や応用力が身についているかを合格の基準とする。
・方法
筆記試験の成績結果(70点)、小レポート内容や授業態度(30点)により総合的に評価する。
なお、小レポートは課す教員の指示にしたがうこと。
(詳しくは最初の授業で説明する予定)

【テキスト・参考書】
以下の参考書だけでなく、授業内容に関する参考書や文献資料は授業中に紹介する。
「新版 家畜飼育の基礎」阿部 亮 編著(農文協)
「動物の飼料 第2版」唐澤 豊・菅原邦生・神 勝紀 編(文栄堂出版)
「畜産学」眞鍋 昇 編(朝倉書店)

【その他】
・学生へのメッセージ
畜産学は、家畜(動物)に関連する領域だけでなく、飼料、畜産物、糞尿処理、飼育の施設設備なども含まれ、幅広い学問であり、畜産にかかわる基礎的な知識を幅広く身につけることができる。
・オフィス・アワー
堀口と松山は月曜日~金曜日の昼休み(12:00~12:45)の時間帯で研究室にいるときに対応できる。

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