【授業の目的】
食料や農業に関する政策について，戦後から現在までの歴史的流れの中で学び，現在推進されている政策の意味を理解する。さらには，食料問題や農業問題に関する基礎的な知識を得る。また人口減少，離農など様々な問題に直面している地域において，課題解決に向けた地域振興策の現状と問題点について学習する。
【授業の到達目標】
本科目を履修した学生は，
（1）日本農業の現状を認識し，適切に説明できる。【知識・理解】
（2）食料問題や農業問題に関心を持ち，主体的，自律的に学習できる。【態度・習慣】
（3）課題解決に向けた地域の取り組みについて，授業を通して得られた知識や経験に基づいて主体的に考察できる。【態度・習慣】
【授業概要（キーワード）】
農業政策，地域振興，食料問題，農業問題
【学生主体型授業（アクティブラーニング）について】
A-1．ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。：1～25％
A-2．小レポート等により、事前学習（下調べ、調査等含む）が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。：1～25％
【科目の位置付け】
この授業は，エコサイエンスコースの専門的な知識を身につけるものである（農学部のディプロマ・ポリシー 3（3））。
【SDGs（持続可能な開発目標）】
02.飢餓をゼロに
08.働きがいも経済成長も
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
【授業計画】
・授業の方法
農業経済学，人文地理学，農村社会学を専門とする教員が，農業政策から地域振興まで，それぞれの専門分野の視点から説明する。
・日程
この授業は原則として，以下のテーマと順序で行います。
第1回目 農業政策の歴史（戦後復興期）（担当：藤科）
第2回目 農業政策の歴史（基本法農政）（担当：藤科）
第3回目 農業政策の歴史（総合農政）（担当：藤科）
第4回目 農業政策の歴史（地域農政、国際化対応）（担当：藤科）
第6回目 なぜ希望は消えた？あるコメ農家と霞ヶ関の半世紀（担当:保木本）
第7回目 鳥の目と虫の目」からみる戦後の農村社会の変貌（担当:保木本）
第8回目 同じ時代を生きる異なる世代（担当:保木本）
第9回目 「みんな一緒の時代」から「一人一人別の時代」へ（担当:保木本）
第10回目 映像詩 里山 命めぐる水辺（担当:保木本）
第11回目 人口減少社会の特徴と地域づくりの系譜（担当：渡辺）
第12回目 地域資源の性格（担当：渡辺）
第13回目 地域資源化の過程（担当：渡辺）
第14回目 地域資源の価値とその算定方法（担当：渡辺）
第15回目 地域資源を生かした地域づくりの事例（担当：渡辺）
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
授業で示されるパワーポイントや配布資料を参考に講義内容をノートに筆記するなどして内容の理解に努めてください。
・授業時間外学習（予習・復習）のアドバイス
授業の宿題として指定されたレポートは必ず提出するとともに，授業で習った内容に関連することを自ら図書館やインターネットなどで自分なりに調べて，理解を深める努力が不可欠です。
【成績の評価】
・基準
（1）授業の到達目標で示した日本農業の現状を認識し，適切に説明できることを合格の基準とします。
（2）授業の到達目標で示した課題解決に向けた地域の取り組みについて，授業を通して得られた知識や経験に基づいて主体的に考察できることを合格の基準とします。
・方法
担当教員が担当割合（100点の内，3分の1ずつ）に応じた評価を行います。担当教員ごとに，学習効果を把握するためのテストやレポートなどの課題を出します。
【テキスト・参考書】
事前のテキスト・参考書として個別に指定するものはありませんが，必要な資料やプリントを授業ごとに配布し，授業進度，学生の理解に合わせて，適宜，紹介します。
【その他】
・学生へのメッセージ
農業政策や地域振興に関して，初めて学ぶ学生が多いと思いますが，理解できるよう分かりやすい講義を心掛けます。理解できない点は，適宜，ご質問ください。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」は学内掲示板に掲示するとともに，担当教員ごとに初回の授業でお知らせします。
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