地盤工学
 Soil Mechanics
 担当教員:花山 奨(HANAYAMA Susumu),張 海仲(Haizhong Zhang)
 担当教員の所属:農学部食料生命環境学科
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:エコサイエンスコース  科目区分:コース選択科目 
【授業の目的】
食料生産や生活の基盤である土・地盤について基礎的な概念を理解し、地盤沈下・液状化・斜面崩壊等の災害発生メカニズムや土木構造物の材料としての応用について理解を得ることを目的とします。

【授業の到達目標】
この講義を履修した学生は、
1)土の基本的特性、土中水挙動の基本法則、圧密、土のせん断強さ、土圧、斜面の安定、基礎の支持力、土の締固めについて説明できる。【知識・理解】
2)圧密沈下量、土圧などの簡単な場合について算出ができる。【技能】.

【授業概要(キーワード)】
土の基本特性、コンシステンシー、土中水、透水、圧密、せん断強さ、土圧、斜面の安定、基礎の支持力、土の締固め、アクティブラーニング

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
この授業は、土の科学の一環をなすものであり、農村・農地・水利環境の技術的基礎を身につけるものです。農学部のディプロマ・ポリシーのうち、「選択したコースの専門的な知識、技術、情報処理方法、語学力を身につけているDP3(3)」に関連します。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
11.住み続けられるまちづくりを
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう

【授業計画】
・授業の方法
この授業は、主として面接授業となります。
テキストにそって作成したスライドをもとに講義を行います。理解を深めるため講義中に演習も行います。
・日程
第1回 ガイダンスと土の定義および生成過程
第2回 土の基本的特性:粒度・密度・間隙量・水分量・土の締め固め
第3回 透水:ダルシー則と透水係数
第4回 圧密(1):有効応力と間隙水圧
第5回 圧密(2):圧密モデルと土の圧縮特性
第6回 第1回から第5回までのまとめ(試験を含む)
第7回 土のせん断強さ(1):モールの応力円
第8回 土のせん断強さ(2):せん断強さと土の強度定数
第9回 土圧(1):土圧の理論
第10回 土圧(2):擁壁に作用する土圧
第11回 斜面の安定
第12回 第7回から第11回のまとめ(試験を含む)
第13回 地盤の支持力
第14回 軟弱地盤の振動特性(1)
第15回 軟弱地盤の振動特性(2)

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
指定されているテキストおよび授業で示されるスライドを参考に、講義内容の理解に努めてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
準備学修に必要な学修時間の目安は、2時間/週です。
授業中に取り組む問題で解答を間違えた箇所については、授業後にきちんと正解と照合して解き直し、理解を深めてください。

【成績の評価】
・基準
授業の到達目標に示した「土の基本的特性とその表現方法、土中水の挙動、圧密現象、土の強度と破壊、土圧などの基礎事項を理解し、簡単な土質計算ができるようになること」および「地盤工学の現場への応用に対する理解を深めること」が合格の基準です。
・方法
中間試験35点、期末試験35点、レポート30点の合計100点で評価します。

【テキスト・参考書】
テキスト: 河上房義・森 芳信・柳沢栄司 共著、土質力学(第8版)、森北出版(2012)

【その他】
・学生へのメッセージ
工学的な観点から土(地盤)に注目します。土への関心が一層高まることを期待しています。
・オフィス・アワー
研究室に在室時はいつでも質問等に対応します。なお、会議等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先は、初回の授業でお知らせします。

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