森林動物学
 Mammalogy
 担当教員:江成 広斗(ENARI Hiroto),斎藤 昌幸(SAITO Masayuki)
 担当教員の所属:農学部
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):鳥獣行政(管理施策の立案や実務)に携わった経験を生かして、今日的な課題への対応についても指導する。
 開講学年:3年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:エコサイエンスコース  科目区分:選択科目 
【授業の目的】
森林性哺乳類の生態・行動・社会を理解する基礎から、人と野生動物との共存について理解を深める応用まで幅広く解説する。

【授業の到達目標】
1)森林性哺乳類の社会生態を理解できる。【知識・理解】
2)森林と野生動物との相互関係を理解できる。【知識・理解】
3)野生動物と人間社会とのかかわりを理解できる。【知識・理解】
4)野生動物保全のための森林管理技術について理解できる。【技能】

【授業概要(キーワード)】
動物生態学、動物形態学、動物生理学、野生動物管理、生物地理

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
農学部のカリキュラムポリシーに基づき、動物生態学の基礎を学ぶことで「森林性哺乳類と環境とのかかわり」を理解し、野生動物管理の基礎を学ぶことで「森林性哺乳類と人間社会とのかかわり」を理解することを本科目の位置づけとする。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
15.陸の豊かさも守ろう
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
パワーポイントを利用して講義を進めると同時に、関連資料も随時配付する。講義内容に関する理解度等を確認するために、質問・感想等を毎回提出する。
・日程
1. ガイダンス
2. 日本の哺乳類相と生物地理
3. 野生動物の形態
4. 野生動物の生理
5. 哺乳類の繁殖と生活史
6. 採食と食性評価
7. 野生動物の疾病
8. 前半のまとめと小試験
9.野生動物管理とは何か?
10. 個体群の管理
11. 生息地の管理
12. 野生動物の保護管理にかかわる法制度
13. 各論①:ニホンザルと外来動物の管理
14.各論②:シカ・イノシシ・クマの管理
15. 後半のまとめと小試験

※ただし上記の順番通り講義を実施するわけではない

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
パワーポイントによる説明はただ聞き流すだけでなく、重要なポイントを随時ノートに書き留めていくこと。また、毎回配布する出席票には感想や質問を必ず記入すること。講義内容の理解促進に役立つ質問については、随時講義の中で取り上げる。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
事前に紹介した参考図書の該当箇所に目を通しておくことをお勧めする。配布資料や参考書をチェックし、疑問点があれば随時相談に応じる。

【成績の評価】
・基準
授業概要(到達目標) に記載された(1)から(4)までを理解し、適切に説明できることを当該科目の合格基準とする。
・方法
斎藤が担当する基礎的な動物学に関する試験またはレポート(50点)
江成が担当する応用的な動物学(野生動物管理)に関する試験またはレポート(50点)

【テキスト・参考書】
主としてパワーポイントを講義では使用し、関連資料も随時配布するため、とくにテキストは指定しない。

【その他】
・学生へのメッセージ
この科目では、野生動物を理解する基礎的科学から、人と野生動物との共存について理解する応用的科学まで幅広く扱います。応用部分については、野生動物に関連するニュースを日頃から注意深くチェックし、問題の解決策を主体的考えるトレーニングを心がけてください。
・オフィス・アワー
担当教員によって異なるため、適宜メールで問い合わせてください

60500191-2025-06-69419