【授業の目的】
人間は環境にどのようにはたらきかけ、その結果としていかなる変化を遂げるのかについて地理学の立場から授業を行う。また農山村における人間活動が地域にどのように影響を与え、その結果、どのような改変が進んでいったのかについてみていく。
【授業の到達目標】
この授業を履修した学生は 1)地表面における諸現象を地理的視点(地形・気候・土壌等)から分析する手法を学ぶことができる。【知識・理解】 2)GISによる各種空間データ(基盤地図情報・河川BOD(生物化学的酸素要求量)・植生図・表層地質図・土壌図など)を使い、諸現象と地理的要因の因果関係を調べることができるようになる【技能】。 3)物事を単純化したり、その深層にある現象の成因や構造が予測できるようになる。【知識・理解】 4)地理学の研究課題とその成果を通して、そこで援用される理論や手法を理解し、実際に自身で応用することができるようになる。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
人間活動、地域資源、自然環境、既存都市域、農村、空間、歴史的事象、GIS、拡散、地域性、空間データ、測地系、重ね合わせ分析法・アクティブラーニング
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:26~50% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25% C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
本授業は地理学の幅広い知識やGISの基本的技能の修得を通じて多面的に考察する能力を修得する科目である。(農学部ディプロマポリシー)
【SDGs(持続可能な開発目標)】
07.エネルギーをみんなにそしてクリーンに 08.働きがいも経済成長も 11.住み続けられるまちづくりを 15.陸の豊かさも守ろう
【授業計画】
・授業の方法
この授業は主として面接授業となります。随時、板書とパワーポイントを併用する。毎回農業に関する諸問題を順次取り上げる。教科書の内容に沿って、1回の授業で1章を消化する速度感で進める。教員からの一方通行の授業でなく,学生の発表・質疑応答によって授業を進めることもある。
・日程
1:現代の農村 2:農村地理学とは 3:人口の変化と農村空間の変動 4:グローバル化と農村 5:戦後日本の地域構造の変化と農村の変貌 6:現代の食と農 7:農業の変貌と農業地域の変動-戦後1980年代まで 8:グローバル化時代の農業地域の変動 9:日本の農業と農村の変貌-地域編 10:農村の環境問題 11:農村の景観保全と景観づくり 12:農村問題と農村政策Ⅰ 13:農村問題と農村政策Ⅱ 14:これまでのまとめ 15:期末試験と解説
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
『現代農村の地理学』のテキストを用いて、基本的には1回の授業で1章をカバーするように授業を行う。授業のはじめに予習確認チェックを行う。また、必要に応じて次回の授業までの課題を課す。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業中に次時の講義内容に即して予習を指示。各自がそれに応じて課題に取り組むことを希望する。 授業中に本時の講義内容に応じて復習内容を指示。各自がそれに応じて課題に取り組むことを希望する。
【成績の評価】
・基準
GISによる各種空間データ(基盤地図情報・河川BOD(生物化学的酸素要求量)・植生図・表層地質図・土壌図など)を使い、諸現象と地理的要因の因果関係を調べることができることを合格の基準とする。また、物事を単純化したり、その深層にある現象の成因や構造が予測できることを合格の基準とする。さらに環境地理学の研究課題とその成果を通して、そこで援用される理論や手法を理解し、実際に自身で応用することを合格の基準とする。
・方法
授業中に数回行う小テストおよびレポートの点数および学期末の試験点数によって成績評価を行う。出席状況は毎回確認するが、出席点は設けない。
【テキスト・参考書】
テキスト:岡橋秀典(2020)『現代農村の地理学』古今書院
【その他】
・学生へのメッセージ
日本の農村の現状と課題について地理学の特性を生かして空間を軸に多面的にとらえる見方を養います。
・オフィス・アワー
第1回の授業中に連絡します。不在の場合もありますので事前に連絡を下さい。
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