【授業の目的】
木材は重要な森林資源であり、適切な管理をしなければ効率的な木材生産を実現することができない。また、森林には様々な生態系機能が期待されており、その生態系機能を維持するためにも豪雪や大雨の中でどのように森林が維持されているかあるいは人為管理によって維持しているかを学ぶ必要がある。そこで本実習では「森林の物質生産」「林業技術」「山地保全」の視点から実習を行い、「森林を学ぶ者」として知ってほしい知識・技術を身につけることを目的とする。
【授業の到達目標】
林木の育成、山地の保全について必要な知識を身につけ、森林の現場に出た時にその知識を応用できることを到達目標とする。[知識・理解]
【授業概要（キーワード）】
林学、森林環境、物質生産、造林、山地保全、治山・砂防
【科目の位置付け】
エコサイエンスコースにおける森林整備に関する技術を学ぶ科目である。
【授業計画】
・授業の方法
この授業は野外での実習や見学をおこなう。
バスの利用および実習の安全性の確保から人数制限をおこなう。具体的な制限人数についてはガイダンス時に説明する。
・日程
※時間割とは異なる時間帯で開講するため、受講予定者はシラバスをよく読みガイダンスには必ず出席すること。
1.ガイダンス
受講上の諸注意および受講者制限の説明をおこなうため、第１回のガイダンスに出席しなかった者については受講を認めない。
2.森林環境と生態系機能に関する実習（吉村：全３回）
3.森林の物質生産に関する実習（吉村：全３回）
4.山地の保全利用に関する実習（菊池：全２回）
5.林業技術に関する実習（菊池：全１回）
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
疑問や興味を持ったことは自分で調べて知識を深める努力をすること。
野外での実習にはふさわしい服装・装備で来ること。
ガイダンス時に説明するのでよく聞いておくこと。
・授業時間外学習（予習・復習）のアドバイス
実習は受け身の状態では受講する意味がないので、各回の前には目的などを理解して予備知識をつけてから参加すること。
【成績の評価】
・基準
木材生産およびその基盤となる立地の整備・管理・保全についての技術を学び、それらを体系づけて考えることができるかを成績評価の基準とする。
・方法
各教員が学習態度とレポートにより評価する。
【テキスト・参考書】
事前のテキスト・参考書として個別に指定するものは無いが、授業進度、受講者の理解に合わせて、適宜、指定する。
【その他】
・学生へのメッセージ
履修にあたり下記の点については認識しておくこと。
・履修希望者が多い場合、受講者数を制限する。
・履修希望者は１回目のガイダンスに必ず出席すること。
・時間割上の時間とは関係なく、1コマや２コマの時間に集合することがある。そのため、水曜日に「森林環境保全学」、「樹木の生態と生理」以外の講義を受ける予定の人はこの講義を履修しないことが望ましい(受講希望人数が多い場合、受講者調整の判断材料にする場合がある)。
・夏季休暇期間中に実習をおこなうので、日程の調整がつかない人は履修しないことが望ましい。
・オフィス・アワー
質問があれば随時メールにて連絡を取ること。
アドレス：shimuken@tds1.tr.yamagata-u.ac.jp
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