農産機械学
 Agricultural Process Engineering Science
 担当教員:片平 光彦(KATAHIRA Mitsuhiko)
 担当教員の所属:農学部食料生命環境学科アグリサイエンスコース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:アグリサイエンスコース  科目区分:コース共通選択科目 
【授業の目的】
農産物の収穫処理過程(ポストハーベスト)の理解に必要な理論(熱力学と空気調和を含む)と応用について、農産物の冷凍、水稲の乾燥・調製、選別、流通・貯蔵を中心に学習する。

【授業の到達目標】
農産物の品質保持のための基礎要件を知るとともに、熱力学から生産現場で使われる収穫後調製用機械の概要を理解できるようになる。
【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
熱力学、ポストハーベスト、農産物の冷凍と乾燥、貯蔵、籾摺り・精米

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
アグリサイエンスコースで生産後のポストハーベストを包括的に取り扱う科目です。(農学部食料生命環境学科アグリサイエンスコースのカリキュラム・ポリシー)

【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう
02.飢餓をゼロに

【授業計画】
・授業の方法
この講義は主に面接で実施する。
1)毎回ポストハーベストに関する技術を取り上げる。冷凍・乾燥・空調工学に関する基礎知識,農産物の貯蔵に関わる問題,熱力学などを中心に講義を行う。
2)配付資料を中心に講義を進め,適宜実用規模の調製機械の実演なども併用する。
・日程
1. 農産物プロセス工学概論
2. 熱力学の第一法則
3. 熱力学の第二法則
4. カルノーサイクル
5. 湿り空気線図の読み方
6. 湿り空気線図の使い方
7. まとめと中間試験
8. 冷却と冷凍装置
9. 農産物の乾燥と穀物乾燥機
10. 穀類乾燥調製施設
11. 農産物の調製 (1)農産物の選別と選別機
12. (2)農産物の冷凍と解凍
13. (3)籾摺りと精米
14. (4)調製作業の実例と品質検査法
15. まとめと期末試験

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1)配布資料とパワーポイントで示される講義内容を筆記して内容の理解につとめる。
2)参考書や各種ポストハーベストに関する資料を図書館やインターネットなどで収集して活用する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
講義をしっかり聴いていれば予習の必要はない。
復習をして毎回の内容を理解しておくこと。

【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した内容について適切に説明できることを合格の基準とします。
・方法
1.中間試験と期末試験:50%
2.履修態度:50%
1と2を基に総合的に判断する。

【テキスト・参考書】
参考書:「農産機械学(文永堂出版)」、「農産食品プロセス工学(文永堂出版)」、「ポストハーベスト工学事典(朝倉書店)」

【その他】
・学生へのメッセージ
農産物に対する収穫後調製作業は食の安全安心、食品の安定した流通につながります。
・オフィス・アワー
連絡先:mkata43@tds1.tr.yamagata-u.ac.jp

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