【授業の目的】
木材の組織と構造に基づく木材利用に関する諸性質の解説を通じて、利用面から見たの木材の性質について述べる。
【授業の到達目標】
木材の性質と生物学的・化学的・物理学的特徴の関係を説明できる【知識・理解】
【授業概要（キーワード）】
組織と材質、樹木の成長と材質、木材利用
【科目の位置付け】
持続可能な森林・林業を進めるうえで、材料としての木材に関する各種性質を学ぶことは重要である。本科目は、森林資源の利用を論理的に思考し、自主的、継続的に学習する能力を身につけるための基礎科目である。
【SDGs（持続可能な開発目標）】
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
15.陸の豊かさも守ろう
【授業計画】
・授業の方法
面接授業を原則とする。木材の組織・構造をはじめとする各種木材性質と材料としての木材の機能との関係を講義形式で解説する。
・日程
１．木材材料学の概要
２．木材の構造と形成
３．木材を構成する細胞Ⅰ
４．木材を構成する細胞Ⅱ
５．小テストと解説
６．木材の物理的性質Ⅰ
７．木材の物理的性質Ⅱ
８．小テストと解説
９．木材の力学的性質Ⅰ
１０．木材の力学的性質Ⅱ
１１．小テストと解説
１２．木材性質に寄与する木材の組織と構造
１３．特殊な木材の組織・構造
１４．利用に向けた木材性質の改良
１５．まとめ
以上を予定しているが、変更等に注意すること。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義・テキストの内容を整理することが必要である。
作図しながら三次元イメージをもって理解することが望ましい。
理解できない部分は質問すること。
・授業時間外学習（予習・復習）のアドバイス
森林資源の利用に向けて木材を理解することが目的の講義であるので、森林資源化学、森林資源利用学、森林化学などの林産物利用に関する授業はもちろんのこと、樹木生理学に関する授業の内容と関連づけながら学習することを勧める。
【成績の評価】
・基準
到達目標で示した「木材の性質と生物学的・化学的・物理学的特徴の関係」の基礎的な事項について適切に説明できることを合格の基準とする。
・方法
出席状況（履修態度，質問など授業への参加状況）と試験結果から判定する。
【テキスト・参考書】
資料を配布して講義を進める。
参考書として以下を紹介する。
「木材学 基礎編」
「木材科学講座２ 組織と材質 第２版」
「木材科学講座３ 物理 第２版」
「木材科学講座４ 木材の化学」
「木質の形成 バイオマス科学への招待 第２版」
【その他】
・学生へのメッセージ
森林資源利用学を履修していることが望ましい。
・オフィス・アワー
随時研究室にて対応します。調査や実験など、不在の場合もあるので事前にメール連絡（haiso@tds1.tr.yamagata-u.ac.jp）をいただけると確実です。
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