【授業の目的】
農学分野における動物の栄養学を学ぶにあたり、①個体レベルでの食物摂取の調節機構やエネルギー代謝、栄養素の体内動態、②分子レベルでの栄養素や機能性成分の代謝や生理機能、③細胞レベルでの栄養素や機能性成分が関与する情報伝達機構や遺伝子発現制御に関して、基礎的および専門的知識を習得することを目的にする。
【授業の到達目標】
1)分子レベルでの栄養素や機能性成分の代謝や生理機能について説明できる。【知識・理解】 2) 細胞レベルでの栄養素や機能性成分が関与する情報伝達機構や遺伝子発現制御について説明できる【知識・理解】 3)個体レベルの食物摂取の調節機構やエネルギー代謝、栄養素の体内動態について説明できる。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
五大栄養素、機能性成分、水・電解質、機能性成分、食物の摂取、エネルギー代謝、物質代謝、生理機能、遺伝子発現制御、情報伝達機構
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この科目は、個体・細胞・分子レベルでの栄養素や機能性成分の体内動態や代謝、生理機能について学び、理解することで、専門的な知識を習得するものである(農学部のディプロマ・ポリシーおよびカリキュラムポリシー)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
02.飢餓をゼロに 03.すべての人に健康と福祉を
【授業計画】
・授業の方法
この科目は主に対面授業で行う。状況に応じて、遠隔授業(WebclassやZoom)を利用して実施する。 教科書に沿いながら資料やパワーポイン等を用いた講義形式で、アクティブラーニングも取り入れて行う。講義の内容理解を促すためWebclassを用いて講義の内容に関連する設問に回答したり、レポート課題の提出を求めたりする場合がある。
・日程
第1回 :栄養の概念と栄養学の歴史 第2回 :炭水化物の代謝と生理機能 第3回 :タンパク質の代謝と生理機能 第4回 :脂質の代謝と生理機能 第5回 :ビタミンの生理機能 第6回 :ミネラルの生理機能 第7回 :水・電解質の栄養的意義 第8回 :第1回~第7回分のまとめ 第9回 :食物の摂取 第10回 :エネルギー代謝 第11回 :活性酸素種と抗酸化防御機構 第12回 :遺伝子発現制御と細胞機能 第13回 :内分泌因子と栄養素による情報伝達機構 第14回 :第9回~第13回分のまとめ 第15回 :エネルギー代謝の演習 注)授業の進行状況に応じて、順番や内容を変更することがあります。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1) 栄養素や機能性成分の体内動態や代謝、生理機能を理解するには、食品科学・動物生理学・生化学の知識が必要不可欠です。体を構成する細胞・組織・器官それぞれの働きや代謝される物質と栄養素との関係について、総合的に理解できるように努めてください。 2) 食品・栄養に関わる記事などについて日頃から読んでおくこと。 3) 不足している専門用語については、各自、予習・復習で理解に努めること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1) 教科書や参考書を利用し、専門用語の理解に努めること。 2) 学習した内容を行動に移し、栄養学に関わる記事や食品の表示などを日頃から読むこと。 3) レポート課題の作成と資料での予習・復習で理解に努めること。
【成績の評価】
・基準
個体・細胞・分子レベルでの栄養素や機能性成分の体内動態や代謝、生理機能に関する事項について適切に記述できることを合格基準とします。
・方法
1. 設問への回答またはレポート課題:25点 2. 授業態度(授業参加点):15点 3. 筆記試験(2回):60点
【テキスト・参考書】
・テキスト(ご準備ください) :田地陽一 編集 『栄養科学イラストレイテッド 基礎栄養学 第5 版』 株式会社羊土社、2025 ・参考書(必ずしもご準備する必要はありません): ①照井直人 編集 『はじめの一歩のイラスト生理学 改訂第2版』 株式会社羊土社、2017 ②加藤久典・藤原葉子 編者 『栄養科学イラストレイテッド 分子栄養学 改訂第2版』 株式会社羊土社、2024 ③深津(佐々木)佳世子 編集 『栄養科学イラストレイテッド 食品機能学』 株式会社羊土社、2025
【その他】
・学生へのメッセージ
疑問点は遠慮なく質問下さい。
・オフィス・アワー
月曜日16:30~17:30 他の時間帯でも可能な場合がありますので、事前にメール等で連絡ください。
|