微生物生態学(生物科学)
 Microbial Ecology
 担当教員:久保 響子
 担当教員の所属:理学部非常勤講師
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:食料生命環境学科  科目区分:基盤共通教育科目(選択) 
【授業の目的】
微生物学、微生物生態学の基礎的知識を得て、身近な環境、生活、産業までどのように微生物のはたらきが関与しているか、理解を深めることを目的とする。

【授業の到達目標】
・微生物の代謝機能や種の多様性が我々の生活にどう結びついているか例を挙げて説明できる。【知識・理解】 
・微生物の代謝機能の産業利用への応用や種の多様性から我々が享受していることについて考察できる。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
微生物 生態学 環境

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:76~100%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:76~100%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:76~100%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:76~100%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:76~100%

【科目の位置付け】
カリキュラムポリシー(1) 「学士課程基盤教育においては,豊かな人間力と社会力を醸成する基盤教育科目と,専門分野の中核となる概念や原理を理解する基盤専門科目とが有機的に構造化されたカリキュラムを編成する。」に準拠し生命科学の基礎知識の一つとして微生物とさまざまな現象や産業との結びつきについて主体的に学ぶことを目指す。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう
02.飢餓をゼロに
06.安全な水とトイレを世界中に
07.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう

【授業計画】
・授業の方法
微生物とは何かから始まり、我々の身近な環境から地球規模での役割についてまで順次取り上げる。活発な質疑応答を期待します。
・日程
第1回 微生物とは何か、微生物学の歴史
第2回 微生物の進化と系統、多様性
第3回 微生物を構成する物質、細胞構造とゲノム
第4回 微生物の代謝の多様性とエネルギー獲得機構
第5回 微生物の増殖
第6回 微生物学の方法
第7回 環境中での微生物の役割、物質循環とエネルギーの流れ
第8回 植物や動物と共生する微生物
第9回 人の体と微生物(腸内フローラ、抗生物質、疾患と免疫)
第10回 発酵食品と微生物、食品の保存
第11回 培養できていない微生物
第12回 極限環境と微生物
第13回 環境浄化と微生物
第14回 微生物と産業
第15回 試験とまとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
授業中に必ず1つは質問を考える。自分の考えを論理的に説明できるように努める。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
文献情報等を活用し、興味を持ったトピックについて自ら進んで学習してください。
レポートを適宜課します。

【成績の評価】
・基準
微生物の代謝機能や種の多様性が我々の生活にどう結びついているか例を挙げて説明できることを合格の基準とする。
・方法
試験60%, レポートおよび演習問題等の提出40%で総合的に評価する。

【テキスト・参考書】
教科書: 井上明 他「図解微生物学入門」(オーム社), 参考書:日本微生物生態学会 教育研究部会編著「微生物生態学入門」日科技連

【その他】
・学生へのメッセージ
微生物ってすごいな、と思っていただけたら嬉しいです。

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