フィールドプロジェクトF(いかす)
 Field Project F(Utilize local resources)
 担当教員:地域教育文化学部フィールドプロジェクト実施部会教員
 担当教員の所属:地域教育文化学部
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):一部の担当教員は、学校での教育業務経験を活かして、地域社会との連携・協働について講じる。
 開講学年:3年,4年  開講学期:集中  単位数:4単位  開講形態:演習
 開講対象:地域教育文化学部地域教育文化学科  科目区分:中心科目 
【授業の目的】
地域コミュニティー、NPO・市民団体、地方行政機関、民間企業、学校、教育関係者などとの交流を通じて、地域の現状と課題を理解し、解決策の提案や活動の実践などの学びから、個人およびグループで地域課題を解決する実践力を学修する。

【授業の到達目標】
1)地域社会の現状と課題を的確に理解できるようになる(知識・理解)
2)課題の解決策・アドバイスを立案・提案できるようになる(技能)
3)他者と協力しながら、積極的に企画・学習活動に取り組むことができるようになる(態度・習慣)
4)立案企画や活動成果をとりまとめ、それらを他者へ説明、プレゼンテーションできるようになる(知識・技能)
5)活動や体験を振り返り、自己の成長へ活かすことができる(態度・習慣)。

【授業概要(キーワード)】
地域社会、実践型実習演習、ウエルビーイング、地域協働、社会人基礎力

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:26~50%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75%

【科目の位置付け】
本授業は中心科目であり、地域課題の解決を総合的に取り組む実践型実習演習である(地域教育文化学部地域教育文化学科のカリキュラム・ポリシー/ディプロマ・ポリシー)。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう

【授業計画】
・授業の方法
授業は原則として対面で実施するが、必要に応じてオンラインで実施する場合がある。通年の集中講義形式で、大学または学外フィールドにおいて、個人またはグループにて、1)オリエンテーション、研修、講義などで現地活動に関する準備や心構え、アンケートを含む事前学習を実施した上で、2)見学、調査、情報収集などを通じて課題を見出し、3)課題解決のための情報処理、企画立案・打ち合わせを行う。加えて、4)グループや関係各位と協力しながら企画や討論を準備・実施して、活動内容をとりまとめる。最後に、5)自己またはグループにて、報告レポートの作成、プレゼンテーション、ワークショップなどで発表し、活動をアンケートにて振り返りながら、自己課題・成長を確認する。
・日程
1)導入(4月上旬);
第1回;全体オリエンテーション・全体事前指導(全員参加の全体説明会、現地活動や1年間を通じた注意事項や学修ポイントの解説) (フィールドプロジェクト担当教員ヘッド)
第2回;テーマ別オリエンテーション・事前指導(各オリエンテーションごとに注意事項や学修ポイントの解説) (担当教員全員)
第3回;希望テーマ決定のための自己調査、希望テーマweb入力と事前アンケート入力 (フィールドプロジェクト担当教員ヘッド)

2)活動の展開(5月から);以下は活動例です。個別テーマごとに多少の違いがあるので、受講した個別オリエンテーションで確認すること
第4、5、6回;1回目の現地調査、企画、活動に関する事前指導・準備(担当教員全員)
第7、8、9、10、11回;1回目の現地調査、企画、活動(担当教員全員)
第12、13、14回;1回目の現地調査、企画、活動に関する事後まとめ・中間報告・レポーティング・振り返り反省会(担当教員全員)
第15、16、17回;2回目の現地調査、企画、活動に関する事前説明・準備(担当教員全員)
第18、19、20、21、22回;2回目の現地調査、企画、活動(担当教員全員)
第23、24、25回;2回目の現地調査、企画、活動に関する事後まとめ・中間報告・レポーティング・振り返り反省会(担当教員全員)

3)まとめ;例年2月第3週目にフィールドプロジェクト成果発表会を実施する(履修者全員参加)。テーマ毎にパワーポイント資料にて口頭発表できるように学習する。
第26回;最終レポート・自己まとめ・発表成果会の準備説明 (担当教員全員)
第27、28回;成果発表のスライド作成・発表練習(担当教員全員)
第29、30回;成果発表会、振り返り事後アンケート入力 (担当教員全員)

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
大学内だけで完結するものではなく、地域社会の現場で活動・学習する授業である。カウンターパート(行政機関や学校など)と大学との密接かつ良好な信頼関係に基づいた授業です。地域の社会人、子どもや高齢者などとの関わりを大切に、熱意と責任を持って主体的に取り組むこと。また、対応困難な状況になった場合は、グループ内の仲間や指導教員へ速やかに相談して、一人で抱えないようにすると同時に、お互いさまの心でチームワークを醸成すること。フィールドプロジェクト推奨時間の活用頻度はプロジェクト毎に違うので、指導教員との調整・指示を確実に行うこと。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
学修時間の目安は1コマ2時間です。対面での講義や活動(土日祝日や夏冬季休暇を利用した集中講義)のみならず、ミーティング、グループワークの他に、個人のとりまとめや整理なども必要です。指導・助言などを、忘れずにまとめておきましょう。

【成績の評価】
・基準
1)本授業(大学・学外フィールド)に出席・参加して、地域社会の現状と課題を的確に理解して、2)課題解決案(アドバイス、企画、協働活動など)を立案・提案できるようになること、その際に、3)他者と協力しながら、それらを主体的に取り組むことができるようになること、4)立案企画や活動成果をとりまとめ、それらを他者へ説明、プレゼンテーションできるようになる、最後に5)活動や体験の自己成長をアンケートなどを利用して振り返られること。
・方法
オリエンテーションに参加して自分が学習したい内容・目標を定め、履修テーマに関連する事項を自分で調査できること(10点)。また、地域課題に関する具体的な学習調査や現地活動に基づき、資料や情報をとりまとめた企画案や活動内容・成果実績を作成し、レポートとして提出できること(50点)、グリープによる地域活動の準備・実行・振り返りの中で、責任感をもって協調性に行動できること(20点)、活動内容や成果のとりまとめ・発表を行い、それらの省察から自己の課題を見出せること(20点)。最終的に、総合的評価により数値化・評価し、100点満点中60点以上を合格とする。

【テキスト・参考書】
・経産省「社会人基礎力」https://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/index.html 
・各テーマに関する参考書や資料は、必要に応じて授業やwebclassで紹介・配布する。

【その他】
・学生へのメッセージ
1)地域社会での活動なので、日程などが変動することが考えられます。調整をつけて参加するように心がけてください。理由がある場合には、必ず教員へ連絡してください。
2)地域社会や社会人とのかかわり合いを持つので、大学生として責任を持った行動を心がけるようにしてください。
・オフィス・アワー
各テーマの担当教員によって異なる場合がありますので、履修担当教員からアナウンスします。何らかの理由で対面にて質問・相談したい場合は、Webclassメールまたは大学メールで事前の日程時刻を調整しておくとよいでしょう。

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