初等教科教育法(家庭)
 Elementary School Teaching Methods( Home Economics)
 担当教員:石垣 和恵(ISHIGAKI Kazue)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):学校現場における教員経験のある教員が、その経験を活かして家庭科の教科教育法を指導する。
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
小学校家庭科教育における目標・内容・方法・学習者について学び、学習指導案を作成して模擬授業を行い,実践のための基礎力をつけることを目的とする。

【授業の到達目標】
1)小学校家庭科教育の目標・内容・方法を説明できる。【知識・理解】
2)小学校家庭科を指導するための知識・技能を身につけるとともに、教材研究をすることができる。【知識・理解】
3)授業を構想して学習指導案を作成し,模擬授業を行うことができる。 【技能】
4)児童の主体的な学びを深める授業について,討議することができる。【態度・習慣】

【授業概要(キーワード)】
小学校家庭科,教材研究,学習指導案,模擬授業

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:26~50%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
小学校教諭一種免許状における「教科及び教科の指導法に関する科目」(必修)の一つである。この授業は、教育の動向に基づき、学校教育を支えるために必要な専門的知識や技能を習得するものである。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう

【授業計画】
・授業の方法
現代家庭科教育研究の動向を踏まえつつ、家庭科の目的論、内容論、教授学習論、教材論、評価論をはじめたとした初等家庭科教育の理論と実践について解説する。各回の授業内容に即した課題に対して演習を含めて展開します。また,学習指導案を作成し発表してもらいます。
・日程
第1回:授業ガイダンス 小学校家庭科教育の理念及び意義  
第2回:家庭生活の社会的変化と家庭科教育の歴史的変遷 
第3回:学習指導要領の目標と内容構成及び他教科との関連 
第4回:学習指導案と年間指導計画作成・授業計画と学習の改善につなげる評価方法
第5回:教材研究① 家族と家庭生活
第6回:教材研究② 食生活
第7回:教材研究③ 衣生活(基礎的技能の習得を含む)
第8回:教材研究④ 衣生活(生活に役立つものの製作)
第9回:教材研究⑤ 住生活
第10回:教材研究⑥ 消費生活と環境 
第11回:学習指導案の検討・ICTを用いた学習方法の検討
第12回:模擬授業(家族・家庭生活領域)と事後検討会
第13回:模擬授業(食生活領域)と事後検討会
第14回:模擬授業(住生活領域)と事後検討会
第15回:模擬授業(消費生活・環境領域)と事後検討会

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
本授業科目では,授業外における以下の予習・復習等の自主的な学修に取組んでください。
1)準備学修に必要な学修時間の目安は1時間/週 です。テキストの該当箇所を予習してください。
2)授業では、課題に関するグループワーク・討議を行います。積極的に参加してください。
3)各回の授業において,小課題等を課します。毎回,しっかり取り組んでください。
4)製作実習では児童に指導する視点を持ち,相互に教え合いながら技能習得をします。 裁縫用具、必要な布等は持参してください。
5)指導案作成,模擬授業はグループで行います。適宜、班員の時間調整を行い対応してください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
・高等学校家庭科の教科書・資料集を読み,小学校家庭科を指導するために必要な知識・技能を身につけましょう。

【成績の評価】
・基準
1)小学校家庭科教育の目標・内容・方法を適切に説明できることを合格の基準とします。
2)学習指導案を作成し,模擬授業を行えることを合格の基準とします。
3)グループワークに積極的・能動的に参画できていることを合格の基準とします。
・方法
縫製技術を用いた小作品と評価レポート(20%)学習指導案作成と模擬授業(30%)授業後小課題(50%)などを総合的に評価する。

【テキスト・参考書】
文部科学省「小学校学習指導要領解説 家庭編」,大竹美登利他編著「小学校家庭科教育法」建帛社,「小学校わたしたちの家庭科5・6」開隆堂出版

【その他】
・学生へのメッセージ
家庭科の学習は他教科の学習内容との関連を図った指導計画が大切です。教科横断的な視点での学びを大切にしましょう。
・オフィス・アワー
「オフィス・アワー」を担当教員研究室において、授業終了後(月曜日)に設けます。会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先は、初回の授業でお知らせします。

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