教育方法・技術(情報通信技術を活用した教育の理論及び方法を含む。)[児童教育コース]
 Educational Methodology(including Theories and Methods of Education Using ICT)
 担当教員:坂本 明美(SAKAMOTO Akemi), 佐久間 大(SAKUMA Dai)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):佐久間 大は、学校現場における教員経験があるため、その経験を活かして、学校におけるICTの活用について指導する。
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:地域教育文化学部 児童教育コース  科目区分:卒業要件上、必修。教諭免許取得上、必修。 
【授業の目的】
主に、次の三つのことを目的とする。
〇我が国の子どもたちに求められる資質・能力を育むために必要な、教育方法の基礎的理論と実践を理解する。
〇授業を構成する基礎的な要件と、学習評価について理解し、授業を行う上での基礎的な教育技術を身に付け、学習指導案を作成する。
〇情報通信技術の活用の意義と理論を理解し、児童及び生徒に情報活用能力(情報モラルを含む。)を育成するための基礎的な指導法を身に付ける。

【授業の到達目標】
〇これからの社会を担う子どもたちに求められる資質・能力を育成するために必要な教育方法及び教育技術に関する、基礎的な知識・技能を身に付ける。
〇「単元の目標」と「本時の目標」を設定し、単元構成と本時の授業をデザインすることができる。
〇情報通信技術を効果的に活用した学習指導や校務の推進の在り方並びに児童に情報活用能力(情報モラルを含む。)を育成するための指導法に関する基礎的な知識・技能を身に付ける。

【授業概要(キーワード)】
学び、協同(協働)、探究学習、PISA、複式学級、情報通信技術(ICT)、情報活用能力

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は、教師として授業実践を行う上で習得しておきたい基本的事項や、教育方法・教育技術(ICTの活用を含む)について学ぶものである。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
第1~8回(前半) 講義と演習を混合しながら進める予定です。
第8(後半)~15回 情報通信技術を活用した指導法の知識と技能については、オンデマンド学習と、対面またはオンラインによる演習を組み合わせて授業を進めます。
・日程
【坂本担当】
第1回:「学び」について
第2回:我が国の子どもたちに求められる資質・能力 ~世界の学力調査(PISA)結果より~
第3回:「探究学習」について
第4回:世界の教育事情
第5回:日本の「複式学級」と、海外の「異学年学級(異年齢学級)」における実践
第6回:授業を構成する基礎的要件と、学習指導案の基本的要件/「いのち」の教育(学習指導案のテーマの導入として)
第7回:学習指導案の単元構成
第8回(前半):学習指導案の本時案の作成

【佐久間担当】
第8回(後半): 授業設計とメディア教材の関連
第9回:教育のDX / 学習者分析と学習環境・教材との関連
第10回:教材構造の分析と学習環境・教材の設計演習
第11回:情報通信技術を用いた模擬授業の準備
第12回:情報通信技術を用いた模擬授業の実践と評価
第13回:情報通信技術を効果的に活用した学習支援と評価(1)
第14回:情報通信技術を効果的に活用した学習支援と評価(2)
第15回:最先端のテクノロジーと教育・学習

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
・Webクラスを活用しますので、毎週、Webクラスを確認してください。必要に応じて、Webクラスから資料をダウンロードして読んでください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
・授業中に紹介する参考文献や資料を各自で読み、深めてください。

【成績の評価】
・基準
15回のうち三分の二以上出席していることを前提に、以下のような基準に達したら合格とします。
①第1回~第8回(前半)
 ・レポートで、指定したテーマについて自分なりに考察し、自分の考えを論述できること。
 ・指導案作成課題で、授業における「単元の目標」を設定して単元構成を考え、本時の授業をデザインできること。
②第8回(後半)~第15回
 レポート、および、小テストで、情報通信技術を活用した学習指導・校務推進や情報活用能力育成のための指導法に関する基礎的な事項について適切に説明できること。
・方法
三分の二以上の回数を出席していることを前提に、①と②のように評価する。
①第1回~第8回(前半)(50%)
・レポートの提出(25%)
・指導案の提出(25%)
②第8回(後半)~第15回(50%)
・レポートの提出(25%)
・小テストの実施(25%)

【テキスト・参考書】
参考書・参考資料等
文部科学省『幼稚園教育要領(平成29年告示)』東山書房、2018年
文部科学省『小学校学習指導要領(平成29年告示)』東洋館出版社、2018年

他の参考文献・参考資料については、その都度、紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
・坂本担当分の出席確認方法については、WebClassで「出席」を入力していただきます。
・佐久間担当分については、各授業回のテーマに沿った課題の実施・提出によって出席を確認します。
・オフィス・アワー
【坂本】授業に関する質問は、基本的には授業終了後か、Webクラスで受け付けます。
【佐久間】「オフィス・アワー」の時間、場所、および、アポイントの取り方については、第8回の後半の授業でお伝えします。

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