【授業の目的】
中学校教諭一種免許状取得をめざし、3週間の実習で、主に次のことを目的とする。 ・生徒の実態と教師の仕事について、理解を深める。 ・授業観察と授業実践を通して、学び、授業づくり、教師の支援、生徒へのかかわりについて考察を深める。 ・教職について考察し、将来教職に就く自身の資質・能力について検討する。 ・実習終了後、教職に就くまでの間に大学においてさらに学び深めるべき課題を明確にする。
【授業の到達目標】
○中学校の子どもの実態について理解し、子どもたちの学びについて考察できる。 ○教師の仕事について理解できる。 ○授業観察を通して、授業の構造・展開、教師の役割について考察することができる。 ○教材研究を行い、指導案を作成して授業を行い、省察することができる。
【授業概要(キーワード)】
学び、かかわり、授業、教材研究、指導案、教職
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100% D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
【科目の位置付け】
中学校教諭一種免許状取得希望者には必修である。教師の責務の重大さに対する自覚に基づき、高い倫理観と責任感をもって実際に子どもたちとかかわる貴重な機会となる。この教育実習で実際に子どもたちとかかわり、授業を行い、教師の仕事に触れることを通して、将来教職に就く自分自身について考えてほしい。自分がどれくらい教育に対する使命感と情熱、問題意識を持っているか、自己省察を行ってほしい。
【授業計画】
・授業の方法
○4年次の8~9月に、附属中学校または山形市及びその他県内市町村の協力校において、3週間、教育実習を行います。 ○附属学校教育実習委員会委員が中心となって、実習校への訪問指導教員を調整の上、本学教員(指導教員、アドバイザー教員等)が実習校を訪問し、研究授業及び事後研究会に出席して、教育実習生への指導を行います。
・日程
(1)主な指導内容 生徒の理解 学級集団の理解 教材研究の仕方 教科指導案の作成 授業評価の方法の理解 授業研究会のもち方
(2)学生に指定ないし義務づけられている担当時間 授業参観(30時間) 教科の授業の担当(最低6時間) 道徳又は学級活動の授業の担当(最低1時間) 研究授業担当(最低1時間) 授業研究会(1回)
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
実習中は自ら積極的に行動し、生徒たちとかかわり、自分なりに課題を見い出す。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
・教育実習が始まる前に、『教育実習の手引き』と『学習指導要領解説』に何度も目を通しておいてください。 ・板書をする際に、漢字の書き順が大切になります。
【成績の評価】
・基準
実習校に、「生徒指導・学級経営」、「学習指導」、「実習状況」という三つの領域について、それぞれどの程度達成されているか検討していただき、総合評価をしていただく。
・方法
山形大学地域教育文化学部教育実習専門委員会が、実習校からの資料に基づき評価する。
【テキスト・参考書】
【テキスト】山形大学『教育実習の手引き【中学校実習編】』 【参考書】文部科学省『学習指導要領解説』(各教科)
【その他】
・学生へのメッセージ
無断欠勤は絶対にしないでください。実習期間中はアルバイトは絶対に行わず、実習に専念してください。
・オフィス・アワー
教育実習について疑問点や不安など、何か相談したい内容がある場合、①、②、③のいずれかの教員に相談してください。 ①教職研究総合センター(教職課程部門)の教員 ②所属する学部・コースのアドバイザー教員 ③教育実習専門委員会の教員
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