【授業の目的】
小学校国語科学習指導の諸問題を踏まえ,児童の日常生活に生きて働く国語の能力を育成するため,どのような授業を目指すべきか検討することを目的とする。
【授業の到達目標】
学習指導要領(国語)への理解を深め,演習を通して教材研究と授業実践の力をつける。 ○小学校学習指導要領国語科の構造と言語活動例について説明することができる。 ○「話すこと・聞くこと」・「書くこと」の教材研究を行い,授業を構想して学習指導案を書くことができる。 ○模擬授業を通して授業研究を行い,授業改善を行うことができる。
【授業概要(キーワード)】
日常生活に生きて働く国語の能力,小学校学習指導要領(国語),年間指導計画,国語科学習指導案,評価規準
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25% B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
この授業は,国語科教育の基本的な枠組みの理解に立って,国語の授業づくりを行う能力を身に付けるものである(地域教育文化学部のディプロマ・ポリシー)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
○児童への指導とともに,学生自身も国語表現力を身に付けるように,演習を重視する。 ○「書くこと」と「話すこと・聞くこと」の教材について研究する。 ○様々な実践例について学び,目標に即した指導方法を考えて授業を構想する。 ○模擬授業を通して授業研究を行い,授業を改善する。 ○授業は対面で実施する。
・日程
第1回:国語科教育の現状と課題 (講義・演習) 第2回:学習指導要領における国語科の構成 (講義) 第3回:学習指導要領「知識及び技能」:国語の特質に関する事項 (講義・演習) 第4回:学習指導要領「思考力,判断力,表現力等」:文章の種類 (講義・演習) 第5回:学習指導要領「思考力,判断力,表現力等」:創作的文章の表現(講義・演習) 第6回:学習指導要領「思考力,判断力,表現力等」:論理的文章の表現(講義・演習) 第7回:学習指導要領「思考力,判断力,表現力等」:文章の検討と推敲(講義・演習) 第8回:学習指導要領「思考力,判断力,表現力等」:音声言語表現 (講義・演習) 第9回:国語科における言語活動と評価 (講義・演習) 第10回:授業構想と情報機器の活用 (講義・演習) 第11回:教材研究と授業計画:教材に応じた単元の構想 (講義) 第12回:学習指導案の作成:単元計画 (演習) 第13回:学習指導案の作成:本時案 (演習) 第14回:模擬授業と授業研究 (演習) 第15回:授業研究と授業改善 (講義・演習)
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1) 教育実践基礎実習,初等教科教育法Ⅰ(国語)で学んだことを踏まえながら,自分ならどうするかを常に考えて受講する。 2) 「小学校学習指導要領解説 国語編」と対照させながら説明を聞く。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1) 指定されたテキストを読み,疑問点を明確にして受講する。 2) 授業で説明されたポイントを踏まえて学習指導案を作成する。
【成績の評価】
・基準
成績評価規準:C(合格に必要な最低限度)基準 1) 「書くこと」,「話すこと・聞くこと」の教材研究を行って授業を構想し,学習指導案を書くことができる。 2) 授業改善の具体的な方法を説明することができる。
・方法
次の項目について,授業中の小テストや発表,模擬授業等を通して評価する。 ○学習指導要領の構造と言語活動例に対する理解(30%) ○書くことの教材や音声言語教材についての教材研究(30%) ○授業の構想と学習指導案の作成(30%) ○授業研究と授業改善の方法(10%)
【テキスト・参考書】
『小学校学習指導要領解説 国語編』(平成29年7月 文部科学省)
【その他】
・学生へのメッセージ
「話すこと」,「書くこと」について考えることは,自分の日常生活にもつながる。どうすれば表現力が向上するか、授業でアイディアを出し合いたい。
・オフィス・アワー
三浦(登)研究室(地域教育文化学部2号館3階 338号室)において、原則として金曜日の10:30~12:00とする。事前に連絡・確認(連絡先は初回の授業で確認)することが望ましい。
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