【授業の目的】
数学的な見方・考え方を育てる算数科授業の在り方について,数学的活動の視点から考察し,実際に授業を設計できるようになる。
【授業の到達目標】
(1)数学的な見方・考え方を育てる算数科授業の在り方について,数学的活動の視点から考察できる。【知識・理解】(2)考察に基づいた算数科授業を設計できる。【技能】
【授業概要(キーワード)】
算数教育,数学的活動,数学的な見方・考え方
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:51~75% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:51~75% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:51~75% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:51~75% B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:51~75% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:51~75% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:51~75% B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:51~75%
【科目の位置付け】
小学校教諭免許状取得のための必修科目(児童教育コース 専門科目)。地域社会とともに学び地域に貢献する意欲のもとに、多様な考え方や異なる立場を尊重し、他者と協働して課題解決に取り組むものである(地域教育文化学部のディプロマ・ポリシー)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
算数科の内容の各領域における教材の特徴と授業の注意点について講義を行い,それを基にグループで授業を設計し,模擬授業を実施する。そして,学生を子ども役にして模擬授業を実施し,数学的な見方・考え方を育てる授業について理解を深める。
・日程
第1回:小学校算数科における数学的活動に関する今日的課題 第2回:授業の分析方法 第3回:「数と計算」領域における教材の特徴と授業の注意点,「数と計算」に関する教材研究と情報機器の活用方法 第4回:「図形」領域における教材の特徴と授業の注意点,「図形」に関する教材研究と情報機器の活用方法 第5回:「量と測定」領域における教材の特徴と授業の注意点,「量と測定」に関する教材研究と情報機器の活用方法 第6回:「変化と関係」領域における教材の特徴と授業の注意点,「変化と関係」に関する教材研究と情報機器の活用方法 第7回:「データの活用」領域における教材の特徴と授業の注意点,「データの活用」に関する教材研究と情報機器の活用方法 第8回:「単元の目標」,「単元の指導計画」,「教材観」の意味と作成 第9回:「児童観」,「指導観」の意味と作成 第10回:「本時の目標」,「本時の展開」の考察と作成 第11回:「板書計画」の意味と作成 第12回:数学的な見方・考え方を育てる算数科授業の設計と指導案作成 第13回:数学的な見方・考え方を育てる算数科授業プランの発表会 第14回:数学的な見方・考え方を育てる算数科授業の振り返り 第15回:模擬授業と事後検討
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
他受講者とのコミュニケーションを踏まえ,授業内容について多面的に思考できるよう主体的に授業に取り組む。また,グループワークにも積極的に取り組む。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
『小学校学習指導要領解説算数編』の該当する箇所を読み,内容を理解しておくとよい。また,授業で扱った教材について分析し,その教材を用いた授業展開を具体的に考えるとよい。 準備学修に必要な学修時間の目安:1時間/週
【成績の評価】
・基準
小学校算数科で扱う教材とその指導方法について理解していること,及び児童たちの数学的な見方・考え方を育て得るような授業を設計できることを合格の基準とする。
・方法
学習指導案の作成(50点),模擬授業の実際(30点),レポート(20点)
【テキスト・参考書】
テキスト:『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説算数編』(文部科学省) 参考書及びその他の資料については,必要に応じて授業時に紹介・配布する。
【その他】
・学生へのメッセージ
積極的に授業に参加してください。理解できないことがあれば,すぐに質問する姿勢を身に付けましょう。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を平林研究室(2号館4階431)において,月曜日~金曜日の12:10~13:00の間に設けます。会議や出張等で不在にすることもあるため,確実に面談したい場合は,WebClassのメッセージ機能等を使って事前に予約をお願いします。
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