【授業の目的】
乳幼児期における対人関係の発達について理解し、他者とかかわる力を育む保育のあり方について検討し、実践力を身に付ける。
【授業の到達目標】
(1)観察実習を通して、各年齢の対人関係の特徴を把握し、乳幼児期における対人関係の発達について理解できる。 (2)他者とかかわる力を育む社会的環境(家庭、幼稚園等)の役割の重要性について説明できる。 (3)模擬保育を通して他者とかかわる力を援助する保育者の役割や対応について実践的に理解し、保育援助の重要なポイントを明確に述べることができる。
【授業概要(キーワード)】
対人関係,発達,保育,援助
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25% B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この授業は教職科目(幼稚園)に位置づけられ、保育の指導力・実践力を身に付けるものである。(地域教育文化学部児童教育コースのカリキュラム・ポリシー)
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
対人関係の発達について講義を行った後、保育所・幼稚園で観察実習を行い、乳幼児期における人とのかかわりと保育について実践的な理解を深める。また、他者とかかわる力を育むことをねらいとした具体的な保育の指導案を作成し、模擬保育を行い、振り返りを図る。
・日程
第1回 幼稚園教育要領における領域「人間関係」のねらいと内容 第2回 乳幼児期における対人関係の発達 第3回 乳幼児期における対人関係の発達を支える社会的環境の役割(家庭・保育園/幼稚園等) 第4回 幼稚園における観察実習 第5回 3歳児の対人関係の特徴(グループ発表) 第6回 3歳児の対人関係と保育援助 第7回 4歳児の対人関係の特徴(グループ発表) 第8回 4歳児の対人関係と保育援助 第9回 5歳児の対人関係の特徴(グループ発表) 第10回 5歳児の対人関係と保育援助 第11回 指導案の作成の仕方とポイント 第12回 模擬保育(3歳児)と振り返り 第13回 模擬保育(4歳児)と振り返り 第14回 模擬保育(5歳児)と振り返り 第15回 小学校への移行に向けての課題と援助 期末試験
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
観察実習、指導案の作成および模擬保育など、実践的活動を積極的に取り入れる。幼児とのふれあいを通して、幼児の対人関係についてより実践的な理解を深めていくこと。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
乳幼児とかかわる機会をできるだけ多く持ち、他者とかかわる力を育てるためにはどのようなことが大切かを日頃から考えておくことが望ましい。
【成績の評価】
・基準
以下の観点に基づいて、レポート課題および期末試験で評価する。 ・乳幼児期における対人関係の発達について基本的理解が得られている。 ・人とのかかわりを育むための保育援助について主体的に考察できる。
・方法
事例や観察実習に関するレポート課題(60%)および対人関係と保育援助に関して総合的に問う期末試験(40%)で評価する。
【テキスト・参考書】
<参考書>(詳細は授業内で指示する) ・酒井幸子(編)(2012)保育内容人間関係 萌文書林 ・森上史朗他(編)(2009)保育内容「人間関係」 ミネルヴァ書房 など
【その他】
・学生へのメッセージ
この授業では幼稚園での観察実習を行います。幼児とのふれあい活動を通して、保育援助の実際について学び、確かな実践力を身に付けてもらいたいと思います。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答えるオフィス・アワーを本島研究室(地域教育文化学部1号館5階)において、原則毎週木曜日(13:00~14:30)の間に設けます。
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