保育内容(言葉)
 Language Education for Early Childhood
 担当教員:藤岡 久美子(FUJIOKA Kumiko)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
乳幼児期の言葉の獲得に果たす保育者の役割は重要である。
本講義では、子どもが生き生きとした言葉を獲得していくための保育のあり方について学ぶ。言葉の発達の道筋を理解した上で、言葉の発達を支える、環境の構成、保育者の援助、絵本等の保育教材について、実践例をもとに学ぶ。

【授業の到達目標】
1) 子どもの言葉の発達の基礎を理解している。【知識・理解】
2) 幼稚園教育要領における幼稚園教育の基本、言葉の各領域のねらい及び内容並びに全体構造を理解している。【知識・理解】
3) 言葉の領域と他の領域の関連性や言葉の領域と小学校の国語とのつながりを理解している。【知識・理解】
4) 言葉を育てる環境構成、保育者の援助について提案できる。【技能】
5) 「絵本」等の言葉を育む教材について理解し、保育への用い方を提案できる。【技能】

【授業概要(キーワード)】
保育、乳幼児期の言葉、絵本、環境構成

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は、幼稚園教諭免許取得の必修科目である。幼稚園教諭になるために必要な幼児期の言葉の発達に関する知識および子どもの言葉を育てる保育環境・保育教材に関する知識を習得し、保育に生かす技能を身に付けるものである。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
配布する資料に基づいて、ディスカッションを行う。
保育環境と保育教材を発表し、質疑応答を行う。
・日程
1:オリエンテーション
2:幼稚園教育要領の理解
3:小学校「国語」とのつながり
4:絵本の活用1-読み聞かせの実態
5:絵本の活用2-保育教材としての絵本1
6:絵本の活用3-保育教材としての絵本2(発表1)
7:絵本の活用4-読み聞かせの方法(発表2)
8:話し言葉の発達1-乳児期・幼児期前半
9:話し言葉の発達2-幼児期後半
10:書き言葉1
11:書き言葉2
12:言葉を育てる保育教材色々
13:言葉を育てる保育教材[カルタ]を用いた指導案の作成
14:カルタを用いた遊びの指導案の発表(模擬保育)
15:(発表続き) まとめと振り返り

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
配布された資料の内容を読み取り、グループでディスカッションしたのち、全体で共有する。他者の発言と教員による解説を踏まえて考えたことを、振り返りとしてまとめる。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
振り返りをwebclassのポートフォリオにアップする。
日頃から、幼児の言葉に関わる様々なことに注意を向ける(本屋に行ったら絵本コーナーも覗いてみる、など)。

【成績の評価】
・基準
1) 子どもの言葉の概略を説明できる。
2) 言葉を育てる環境構成、保育者の援助について具体的に提案できる。
・方法
4回のミニレポート(授業で扱った内容に関連するテーマ)と3回の発表により評価する。配点の詳細は初回授業時に説明する。

【テキスト・参考書】
参考書:
・『子どもの育ちと「ことば」』 松川利広・横山真貴子(編) 保育出版社
・無藤 隆(監修)(2008) 事例で学ぶ保育内容 領域「言葉」 萌文書林
・岡本夏木(1985) ことばと発達 岩波新書
・無藤 隆 編(2001) 幼児の心理と保育 ミネルヴァ書房
・平成29年告示 幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領(フレーベル社、チャイルド本社等書籍の他、ネットでPDF入手可)
・上記要領、指針の解説(平成30年3月)
・小学校学習指導要領(平成29年告示)

【その他】
・学生へのメッセージ
自発的に学ぶ姿勢で授業に臨んでください。積極的な発言を求めます。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を研究室(地教1号館2階)において設けます。不定期ですので詳細は、オリエンテーション時に連絡します。

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