学習指導と学校図書館
 Learning and School Library
 担当教員:鈴木 貴子(SUZUKI Takako)
 担当教員の所属:大学院教育実践研究科
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):学校図書館司書教諭としての7年間の勤務経験に基づき、具体的に学習指導に際しての学校図書館の活用について説明する。
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
学習・情報センターとしての機能を充実させた学校図書館の運営や学習指導の展開のための司書教諭の役割等について学ぶ。多様な学習指導の展開に応えられる学校図書館の運営について考察し、児童・生徒の読書意欲の喚起に資する司書教諭としての能力を育成する。

【授業の到達目標】
1)生涯にわたって必要な情報活用能力の育成について、具体的に理解することができる。
2)将来、司書教諭として勤務する際に、学校全体の情報リテラシーのカリキュラムの計画・実行・評価においてリーダーシップを発揮できるように、司書教諭の任務の重要性と可能性について理解することができる。
3)教科横断的な学習指導を実現するために、効果的な学習指導の展開を複数の視点で構想することができる。

【授業概要(キーワード)】
学校図書館,司書教諭,学習指導,情報活用能力

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:76~100%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:26~50%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:26~50%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:26~50%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
学校図書館司書教諭資格取得のための必修科目であり、学習・情報センターとしての学校図書館の運営や学習指導の展開のための司書教諭の役割について学ぶものである。地域教育文化学部のカリキュラム・ポリシーである「主体的な課題発見・解決能力を培うために、PBL型授業を学年進行とともに拡充する」ことに則った科目配置であり、併せて同じくカリキュラム・ポリシーである「人間性及び社会性の涵養を促進するために、協働による参加型・対話型授業を初年度から展開する」ことを具体化した内容となっている。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
講義と演習を交えて進めます。1日目に「個人課題」を設定し、3日間の講義・演習を通して協働的に課題解決に取り組みます。
・日程
1.オリエンテーション
2.国や県の施策と学校図書館
3.新学習指導要領を踏まえた学校図書館・司書教諭の役割と可能性
4.山形県の学校図書館の現状と課題
5.教育課程における学校図書館の意義・機能
6.学習・情報センターとしての機能を充実させた学校図書館の運営
7.情報リテラシー教育の推進と学校図書館
8.教科横断的な学習指導における学校図書館の機能と活動
9.総合的な学習における学校図書館の活用
10. 特別支援教育と学校図書館
11.他の学校や外部機関との相互協力と連携
12.学習指導と学校図書館の実践的検討(1)
13.学習指導と学校図書館の実践的検討(2)
14.学習指導と学校図書館の実践的検討(3)
15. 本授業のまとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
司書教諭として、学校図書館の運営や学習指導の展開を学校全体で組織的に進めていく能力を育成するために、学校現場で想定されるいくつかの課題を提示し、協働的な学びを通して課題解決を図り、必要な知識を習得できるようにします。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
必要に応じて書籍やインターネット等で主体的に情報を収集し、授業で学んだ内容について理解を深める努力が求められます。

【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した点について、カリキュラム・マネジメントの視点を取り入れながら、授業を通して得られた知見に基づき主体的に考察し、適切に説明できることを合格の基準とします。
・方法
グループ毎の課題解決学習の様子やプレゼンテーション、個人のレポート等で評価します。
授業の取り組み:50点 レポート:50点

【テキスト・参考書】
適宜プリントを配付します。
参考書:大串夏身・大平睦美『学習指導と学校図書館』青弓社2020年

【その他】
・学生へのメッセージ
1日目に課題を設定し、チームを編成します。3日間を通して協働的に課題解決を行い、学びを深める予定です。特に学びたいことや、課題に感じていることを整理しておいてください。
・オフィス・アワー
時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を鈴木貴子研究室(地域教育文化学部2号館3階349号室)において、集中講義期間中の17:00~19:00に設けます。

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