社会教育実習[児童教育コース]
 Practical Activities in Social Education
 担当教員:金山 治行(KANEYAMA Haruyuki) ,森山 真澄(MORIYAMA Masumi)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):社会教育施設の現職職員であり、本務は学校教員である。これらの経験を活かして学校教育と社会教育施設との協働について具体的に説明する。
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:社会教育主事任用資格(社会教育士)取得希望者  科目区分:発展科目 
【授業の目的】
生涯学習社会に生きる各世代、各層が持つ多様な学習ニーズを的確に把握でき、さらにその学習欲求を自らが充足できるよう、適切かつ最大限の支援ができる社会教育指導者・専門的職業人としての資質を得ることを目的とする。

【授業の到達目標】
1)自治体における具体的な青少年教育の展開を理解し、具体的に説明できる。【知識・理解】
2)青少年教育施設の現状と課題を理解し、具体的に説明できる。【知識・理解】
3)生涯学習プログラムの企画立案・運営の基本的能力を身につけ、それを実際のプログラム実施に際して適切に活かすことができる。【知識・理解】【態度・習慣】

【授業概要(キーワード)】
参加型学習・社会貢献・危機管理・親自然体験・地域のニーズ・学習プログラム・実践活動

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
 児童教育コースの発展科目であり、社会教育主事任用資格取得(「社会教育士」付与)に関わる必修科目である。特に本学部のディプロマポリシーである、「地域社会とともに学び地域に貢献する意欲のもとに、多様な考え方や異なる立場を尊重し、他者と協働して課題解決に取り組むことができる」「地域課題に柔軟に対応し、他者と協働しながら課題解決に取り組むことができるコミュニケーション能力がある」「専門的に学んだ分野を基盤とし、さらに、幅広い分野の知識や技能を活用しながら地域の教育及び文化創生に関する課題の解決に取り組むことができる」の実効化に寄与する。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに
06.安全な水とトイレを世界中に
13.気候変動に具体的な対策を
15.陸の豊かさも守ろう
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
対面で実施する。山形市少年自然の家(東村山郡山辺町)に宿泊しながら基本実習(3日間)を行う。そこでは講義・体験活動・グループワーク・個人ワークなどの演習が中心となる。その後、応用実習を別日に1泊2日で実施し、実際に小中学生を対象とした体験事業の運営をスタッフとして経験し、基本実習で得た知識・技能を実践的に活用する。
・日程
1.オリエンテーション
2.施設の概要および案内
3.コミュニケーションの取り方とその実際(1) アイスブレイク
4.コミュニテーションの取り方とその実際(2) プロジェクトアドベンチャー
5.星空観察
6.各種事業の実際(1) 炊飯活動(実技)
7.素材と道具の扱い方(1) 各種クラフト活動基礎編(実技)
8.自然観察の視点:植物観察の方法(実技)
9.天体観測の実際:望遠鏡を用いて(実技)
10.ナイトハイキング
11.リスクマネジメントについて(講義)
12.素材採集と野外活動体験(実技)
13.素材と道具の扱い方(2) 各種クラフト活動応用編(実技)
14.受講者によるふりかえり
15.まとめと考察

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1)実習にふさわしい服装・持ち物を持参する。※事前オリエンテーションで確認をする。
2)講師の指示に従い、適切かつ迅速に行動をする。
3)実習中の疑問はすぐに担当教員に示し、確認することが望ましい。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
施設との比較・相対化のため、他の公民館や少年自然の家・生涯学習センターなど身近な社会教育施設の事業・取り組みに関心を持つことが望ましい。レポート作成も求める。

【成績の評価】
・基準
実習における参加・意欲・態度、ワークの取り組み状況およびレポートの内容で総合的に判断する。
・方法
実習中の態度および取り組む姿勢(30%)、基礎実習提出レポート(30%)、応用実習の態度および取り組む姿勢(20%)、応用実習提出レポート(20%)により評価する。

【テキスト・参考書】
事前のテキスト・参考書として個別に指定するものはありませんが、必要な資料やハンドアウトを適宜配布します。必要に応じ、レポート作成に役立つ参考資料を紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
「社会教育論」は必ず受講してから履修すること。「学社連携」「学社融合」が叫ばれ、学校教育と社会教育の垣根を取り払っていこうという動きが高まっている今、学校教育を専攻する学生も社会教育の現場を知る好機ととらえて参加してみてはいかがだろうか。 宿泊を伴った実習になるので、健康管理には留意すること。また、集団生活上のルールやマナーを守ること。 施設職員・地域の方々の協力により成り立つ実習でもあるので、他者に対する感謝の気持ちをもって臨むこと。
・オフィス・アワー
担当教員は非常勤講師で、山形市少年自然の家に勤務しています。その代わり、世話人教員の安藤耕己が授業時間以外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を地域教育文化学部1号館5階507研究室において、原則、金曜日の昼休みに設けます。ただし、会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先は、初回の授業でお知らせします。

21218450-2025-08-22521