【授業の目的】
1年次の「特別支援教育総論」で学習した、世界や日本の障害児教育の変遷、様々な障害種別の理解と支援について、さらに詳しく学習するとともに、その教育課程、教育制度、福祉制度も含めて理解を深めていくことを目的とする。
【授業の到達目標】
テーマは、障害児教育の歴史的変遷、及び障害児の理解と支援である。 1.日本の「特殊教育から特別支援教育への転換」の内容について理解できる。 2.種々の障害児の特徴と教育的対応について理解できる。 3.特別支援学級や特別支援学校の教育課程編成の特徴を理解できる。 4.特別支援学級や特別支援学校の学級経営について理解できる。
【授業概要(キーワード)】
特別支援学級、特別支援学校、学級経営、教育課程、障害児指導法
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
中心科目、特別支援学校教諭一種免許状の必修科目により、特別支援教育の中で障害児の理解と支援についての習得を目指す。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を 04.質の高い教育をみんなに 16.平和と公正をすべての人に
【授業計画】
・授業の方法
各種の障害児教育の概論についての知識を講義し、模擬体験やビデオを視聴しながら学んでいく。
・日程
授業計画 第1回:障害種別と障害の程度 第2回:特別支援学級と特別支援学校の概要 第3回:日本の障害児教育の歴史的展開(特殊教育から特別支援教育への転換) 第4回:視覚障害の理解と教育的対応(点字の意味理解、点字の読み) 第5回:聴覚障害の理解と教育的対応(手話の意味理解、手話を使った会話) 第6回:知的障害の理解と教育的対応(精神遅滞、ダウン症等)、IQ算出方法 第7回:肢体不自由・病弱児の理解と教育的対応(脳性麻痺、筋ジストロフィー、ペルテス等)、ビデオ視聴 第8回:学習障害の理解と教育的対応(読み・書き・計算)、模擬体験、ビデオ視聴 第9回:注意欠陥多動性障害と教育的対応(多動性・衝動性・不注意)、模擬体験、ビデオ視聴 第10回:自閉症スペクトラムと教育的対応(アスペルガー症候群、自閉性障害)、模擬体験、ビデオ視聴 第11回:言語障害児と教育的対応(構音障害、吃音)、模擬体験、ビデオ視聴 第12回:特別支援学級および特別支援学校の学級経営①(学校学級行事) 第13回:特別支援学級および特別支援学校の学級経営②(就学相談、進路指導) 第14回:特別支援学級および特別支援学校の学級経営③(保護者との連携、医療との連携) 第15回:特別支援学級および特別支援学校の学級経営④(障害者福祉)、まとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1年次の特別支援教育総論での授業内容を復習し、理解できない用語や内容は、テキストや障害児教育関連の辞書で調べて授業に望んでほしい。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
模擬体験やビデオを視聴しながら理解したことについて、実際の場面(ボランティア、教育支援、アルバイト等)で活かしてほしい。
【成績の評価】
・基準
以下の評価の観点により、テスト及びビデオ視聴の感想・体験等の課題等を総合的に判断し評価する。 ・日本の特別支援教育の歴史的変遷を理解することができたか。 ・各種の障害児の特徴と教育的対応について理解することができたか。 ・特別支援学級および特別支援学校の学級経営について理解できたか。
・方法
・テスト70点、レポート課題30点として、総合的に評価する。
【テキスト・参考書】
テキスト:『特別支援学級担任のための学級経営サポートQ&A』、三浦光哉編著(ジアース教育新社) 参考書:河合康・小宮三彌編著『特別支援教育と障害児の行動特性』(北樹出版,2018)
【その他】
・学生へのメッセージ
1年次の特別支援教育を復習しながら、種々の障害児の理解と支援を更に詳しく習得してほしい。
・オフィス・アワー
相談がある場合には、事前に川村修弘までメールで連絡をしてください。
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