【授業の目的】
知的障害児の特徴、特性を理解しながら、特別支援学校や特別支援学級に在籍する子供たちが教育現場においてどのような教育内容で指導していくかについて、ビデオ視聴や模擬授業を通して理解していくことを目的とする。また、実際に、教育現場で必要とされる「年間活動計画」「学習指導案」「個別の指導計画」等を作成することにより、授業づくり全般を習得していく。
【授業の到達目標】
到達目標は、以下の3点である。 1.知的障害児への具体的な指導方法を習得できる。 2.「年間活動計画」「学習指導案」「個別の指導計画」等を作成できる。 3.特別支援学級に在籍する知的障害児への模擬授業ができる。
【授業概要(キーワード)】
知的障害、学習指導案、個別の指導計画、授業づくり、模擬授業
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
特別支援教育の発展科目、特別支援学校教諭一種免許状の必修科目(教育課程及び指導法)により、特別支援教育の中で知的障害児の理解と支援ついての習得を目指す。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を 04.質の高い教育をみんなに 16.平和と公正をすべての人に
【授業計画】
・授業の方法
教科等の指導案や個別の指導計画を作成する。また、特別支援学校の教育実習を想定して知的障害児への模擬授業を行う。
・日程
1.知的障害児の特徴(知能、認知、言語、運動、対人関係など) 2.知的障害児への教育課程(集団指導と個に応じた指導、T-T指導法など) 4.教科別の指導と授業づくり①(国語、算数、生活、英語など) 5.教科別の指導と授業づくり②(音楽、図画工作、体育) 6.領域、教科を合わせた指導と授業づくり①(生活単元学習、作業学習) 7.領域、教科を合わせた指導と授業づくり②(日常生活の指導、遊びの指導) 8.総合的な学習(探求)の時間と授業づくり 9.自立活動の意義と授業づくり 10.障害を併せ持つ子供への指導(自閉症、重度・重複障害など) 11.特別支援学校における学習指導案①(本案の書き方と具体的な授業) 12.特別支援学校における学習指導案②(略案の書き方と具体的な授業) 13.個別の支援計画の作成①(個別の教育支援計画、教科等の個別の指導計画) 14.個別の支援計画の作成②(自立活動の個別の指導計画) 15.後期中等教育と卒業後の生活(就業体験、キャリア教育、福祉など)
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
自分が書いた指導案や指導計画を見直して、授業づくりを学んでいく。具体的な授業を想定して、子供に適した教材・教具を作成し模擬授業に望む。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
模擬授業は、T-Tで実施することになる。そのため、T-Tで指導案を作成したり教材・教具を作成することになるので、お互いの時間を見つけて準備を整えてほしい。
【成績の評価】
・基準
指導案や指導計画の作成、模擬授業、試験等を総合的に評価する。 ・知的障害児への「個別の指導計画」等を作成することができたか。 ・教科等の指導案や教材・教具を作成して、模擬授業に臨むことができたか。
・方法
テスト(50点)、模擬授業指導案(20点)、模擬授業(30点)を通して総合的に評価する。
【テキスト・参考書】
テキスト:三浦光哉編著『特別支援学級の担任のための学級経営サポートQ&A』 テキスト:『特別支援学校小学部・中学部・高等部学習指導要領』(文部科学省,2017) テキスト:『特別支援学校小学部・中学部・高等部学習指導要領解説』(文部科学省,2018) 参考書:『特別支援学級担任のための学級経営サポートQ&A』,三浦光哉編(ジアース教育新社,2018)
【その他】
・学生へのメッセージ
模擬授業では、ティームティーチングで互いに協力・連携しながら実施してほしい。
・オフィス・アワー
相談がある場合には、事前に川村までメールで連絡をしてください。
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