【授業の目的】
小中学校の特別支援学級、特別支援学校に在籍している知的障害児、通常学級に在籍している学力不振児および学力低下等に伴って特別な教育的ニーズを必要としている児童生徒を対象とした教育課程の編成、実態把握の仕方、指導内容および方法について、小中学校・特別支援学校での観察・参加による体験的な学習を通して学ぶことを目的とする。
【授業の到達目標】
1.見学を通して特別支援学級、特別支援学校の教育経営の在り方を理解できるようになる 2.小中学校に在籍している知的障害児、及び特別な教育的ニーズ児に接しながら、障害を体験的に理解できるようになり、支援の在り方の基礎を身につける 3.特別支援学校に在籍している知的障害児に接しながら、障害を体験的に理解できるようになり、支援の在り方の基礎を身につける
【授業概要(キーワード)】
教育経営 発達障害児 知的障害児 学級作り
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25% D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
【科目の位置付け】
この科目は特別支援学校教諭一種免許状に関わる科目として、体験的な学習から指導方法と教育経営力を身につけるものである。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を 04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
教育現場での観察・参加を中心とし、実地指導講師(特別支援学級を設置している小学校長および附属特別支援学校長)による講義と合わせて行う。
・日程
第1回:小中学校における知的障害児の特別支援教育体制 第2回:知的障害特別支援学級、通級指導教室、および特別支援学校と教育経営 第3回:知的障害特別支援学級、通級指導教室の見学 第4回:知的障害特別支援学校の見学 第5回:特別な教育的ニーズ児への指導体験1(教育経営方針と教育課程) 第6回:特別な教育的ニーズ児への指導体験2(各教科等の指導) 第7回:特別な教育的ニーズ児への指導体験3(自立活動の指導) 第8回:特別な教育的ニーズ児への指導体験4(学級全体への指導) 第9回:知的障害児への指導体験1(教育経営方針と教育課程) 第10回:知的障害児への指導体験2(実態把握と指導目標の立案) 第11回:知的障害児への指導体験3(各教科等の指導) 第12回:知的障害児への指導体験4(個別での自立活動の指導) 第13回:知的障害児への指導体験5(集団での自立活動の指導) 第14回:知的障害児への指導体験6(学級全体への指導) 第15回:体験の発表、討論、まとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
教育現場での具体的な教育経営について、児童生徒と実際にかかわり、実地指導講師による講義を受けながら考える。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
いろいろな教育経営の仕方を調べる。実際に児童生徒とかかわり、自身の対応(他の教職員・学生のかかわり方)を振り返り、整理する。
【成績の評価】
・基準
・特別支援学級、特別支援学校の教育経営の在り方について見学を通して理解することができたか ・知的障害児、及び特別な教育的ニーズ児に接しながら、障害を体験的に理解することができたか
・方法
レポート課題(50%)、小学校及び特別支援学校での実地体験への参加・実践記録(50%)により総合的に評価する。
【テキスト・参考書】
テキスト・参考書は特に指定しない。ただし、自身が取得を予定している校種(小学校・中学校)の学習指導要領『特別な配慮を要する児童生徒への対応』部分および特別支援学校教育要領・学習指導要領解説 自立活動編(幼稚部・小学部・中学部)(平成30年3月告示 文部科学省)をいつも確認できる状況にしておくことが望ましい。
【その他】
・学生へのメッセージ
・この科目は通年開講で、観察・参加を中心とします。このため、時間割以外で特別支援学級(学校)での活動も授業内容に含みます。 ・障害のある児童生徒と関わる貴重な機会ですので、特別支援教育の研究室以外に所属し、特別支援学校教員免許状の取得を希望する学生は必ず履修するようにしてください。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を設定します。日時等は担当教員から初回の授業の際に具体的に指示します。
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