聴覚障害児の心理と教育
 Hearing-impaired child's psychology and education
 担当教員:菅井 裕行(SUGAI Hiroyuki)
 担当教員の所属:大学院教育実践研究科
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):特別支援学校(聴覚障害、重複障害)での担任経験のある教員が、その学級経営、教育課程、聴覚障害の特徴と教育的対応について、実践的に講義する。
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
聴覚の障害についての基本的知識を把握するとともに、聴覚障害児者への教育的支援の基本を習得することを目的とする。

【授業の到達目標】
・聴覚障害教育の目的及び方法・生理・心理・病理についての基本的な知識について理解することができる。
・聴覚障害児への教育課程の編成、指導内容や指導方法について理解することができる。

【授業概要(キーワード)】
聴覚障害、手話、コミュニケーション、特別支援教育、自立活動

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
中心科目、特別支援教育学校教諭一種免許状の必修科目により、特別支援教育の中で、聴覚障害児の心理と教育の理解と支援についての習得を目指す。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに
16.平和と公正をすべての人に

【授業計画】
・授業の方法
・特別支援教育の発展科目、特別支援学校教諭一種免許状の必修により、特別支援教育の中で聴覚障害児の理解と支援についての習得を目指す。
・講義だけでなく、手話や補聴器などを体験することにより聴覚障害児を理解していく。
・日程
第1回:「聴覚障害」をどのようにとらえるか
第2回:聞こえの障害とは(聴覚障害の原因・生理・病理)
第3回:聴覚障害とライフステージ
第4回:聞こえの障害の教育的評価
第5回:聴覚検査と聴覚障害
第6回:手話の活用について
第7回:補聴システムと発音・語
第8回:コミュニケーションモード
第9回:コミュニケーションの発達
第10回:超早期・幼児期の聴覚障害とコミュニケーション
第11回:ろう重複障害のコミュニケーション発達
第12回:社会性とアイデンティティ
第13回:聴覚障害教育の教育課程
第14回:自立活動の在り方
第15回:今後の課題とまとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
・1年次で学習した手話を復習して、聴覚障害児のコミュニケーションの代替機能について理解してほしい。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
・実生活の中で、聴覚障害児への視覚的支援にはどのようなものがあるかを具体的に調査してほしい・

【成績の評価】
・基準
・聴覚障害教育の目的及び方法・生理・心理・病理についての基本的な知識について理解することができたか。
・聴覚障害児への教育課程の編成、指導内容や指導方法について理解することができたか。
・方法
授業態度・課題レポートによって評価する。(授業でのディスカッション等が30%、課題レポートが70%)

【テキスト・参考書】
テキスト:特に指定なし。必要に応じてプリントを配布する。
参考書:中野善達・根本匡文著『聴覚障害教育の基本と実際』(田研出版,2008)
参考書:脇中起余子著『聴覚障害教育これまでとこれから』(北大路書房,2009)

【その他】
・オフィス・アワー
連絡がある場合には、世話係の川村までメールで連絡をしてください。

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