【授業の目的】
国語科教育の素養として、国語すなわち日本語に関する知識は不可欠である。国語学演習Ⅰでは、日本語史の研究方法を知ることを目的とする。日本語の歴史を理解し、古典の言葉から現代の言葉への変遷に関する理解を深めることを目的とする。
【授業の到達目標】
・日本語の歴史を正しく理解し、説明できるようになる。 ・日本語史の研究方法を具体的に説明できるようになる。 ・時代の変遷や中央となる地域の移り変わりによる文字や言葉の変化について理解し、教えることができるようになる。
【授業概要(キーワード)】
国語史,日本語史,研究方法,言語変化
【科目の位置付け】
この授業は、中学校国語および高等学校国語の教員免許状取得に関する科目であり、卒業要件上の選択科目である。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
・テキストの内容をまとめる発表を分担して行い、発表後に同じ内容を講義する方法をとる。 ・章ごとに小テストを課し、理解度を確認しながら進める。 ・教科書の内容をふまえて自分で調査する。
・日程
第1回 授業ガイダンス,発表方法・担当者の確認 第2回 第1章 ことばは変化する―歴史言語学序説(講義) 第3回 第2章 文献以前の言語の姿をさぐる(発表) 第4回 第2章 文献以前の言語の姿をさぐる(講義) 第5回 第3章 信頼できるテキストを求めて(発表) 第6回 第3章 信頼できるテキストを求めて(講義) 第7回 第4章 文献にあらわれた言語の性格(1)(発表) 第8回 第4章 文献にあらわれた言語の性格(1)(講義) 第9回 第5章 文献にあらわれた言語の性格(2)(発表) 第10回 第5章 文献にあらわれた言語の性格(2)(講義) 第11回 第6章 文献による言語の歴史(発表) 第12回 第6章 文献による言語の歴史(講義) 第13回 第7章 文献以前の言語の姿をさぐる(発表) 第14回 第7章 文献以前の言語の姿をさぐる(講義) 第15回 授業のまとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
発表者は、報告を分かりやすくまとめ発表する。 発表者以外は、報告を聞いて積極的に発言・質問することを求める。 講義中は、内容をノートに筆記し、質問するなどして内容の理解に努める。 積極的に発言・質問し、グループワークに参加する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
準備学修として、授業前には先行研究を読み、報告の準備を行うことと、テキストを読んでおくことを求める。 授業後には講義内容を確認し、関連事項を自ら本やインターネットで調べ、理解を深めることを求める。 この準備学修に必要な学修時間の目安は4.5時間/週である。
【成績の評価】
・基準
以下の観点から、発表内容・レジュメ、期末レポート、授業への参画状況(意見交換、質疑応答など)を総合して評価する。 ・日本語史の概念と用語を正しく把握しているか。 ・日本語史の研究方法を具体的に説明できるか。
・方法
小テスト20点、発表内容・レジュメ30点、期末レポート30点、授業への参画状況20点の得点の合計を評点とする。
【テキスト・参考書】
テキスト:大木一夫(2013)『ガイドブック日本語史』ひつじ書房
【その他】
・学生へのメッセージ
日本語史に関心のある学生の履修を歓迎する。 国語学概論Ⅰが受講済みであることを前提として講義する。
・オフィス・アワー
水曜日13:00~17:50の間、坂喜研究室(地教2号館5階539)において、質問等を受け付ける。 会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は、事前に連絡すること。 連絡先は、初回の授業で知らせる。
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