日本文学講読
 Reading of Japanese Literature
 担当教員:山﨑 義光(YAMAZAKI Yoshimitsu)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
日本の古典文学の原文を自ら読解できるようになる。
図書館等を活用し、辞書・注釈書等を手がかりに、文化史的視野から古典を理解できるようになる。

【授業の到達目標】
1. 鴨長明と「方丈記」の概要を説明できる。
2. 古文を独力で読むことができる。
3. 図書館の文献を活用し、文献資料を用いて幅広く本文の背景について調べて解釈することができる。
4. 自ら調べ、考察したことを口頭・論述によって表現できる。

【授業概要(キーワード)】
日本文学 古典 中世 鴨長明 方丈記

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
中・高教員免許状(国語)取得のための選択科目 教科に関する専門的事項(国語)

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
各回の指定範囲について、受講者の事前調査にもとづいた読解をしながら読み進める。
自ら観点を設けて調べたことを発表する。
・日程
1 ガイダンス(講義計画、進め方、評価)
 鴨長明と『方丈記』
2 p.81- ゆく河の流れは絶えずして、
3 p.82- 予ものの心をしれりしより、
4 p.83- 治承四年卯月のころ、
5 p.85- 又、治承四年みな月の比、 p.85- その時、おのづから事のたよりありて、
6 p.87- 又、養和のころとか、久しくなりておぼえず、
7 p.89- いとあはれなる事も侍りき。
8 p.90- 又同じころかとよ、
9 p.92- すべて世中のありにくく、
10 p.93- わがかみ、父かたの祖母の家を伝へて、 p.94- ここに六そぢの露消えがたに尾よいて、
11 p.95- いま日野山のおくにあとをかくしてのち、 p.96- その所のさまをいはば、
12 p.97- 又ふもとに、一のしばのいほりあり。 p.98- 若夜しづかなれば、 p.99- おほかたこの所に住みはじめし時は、
13 p.100- 惣て世の人の、 p.101- いかが奴婢とするとならば、
14 p.102- 夫、三界は、只心ひとつなり。 p.102- 抑、一期の月かげかたぶきて
15 課題とまとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
各回の指定範囲について、各グループ毎に担当者が事前調査にもとづいて読解しながら解説することで進める。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
受講者は全員、「方丈記」の各回範囲を読んで、わかりにくい個所を確認して授業に臨む。
解説担当者は、担当範囲について、辞書・事典・解説書等文献資料を調べて、授業で解説できるよう準備する。
読解を深め広げる調査項目(トピック)を立て、それについて調べて発表の準備をし、担当日に口頭発表するとともに最終レポートを論文形式で書く。

【成績の評価】
・基準
「方丈記」の時代背景と作品の概要を理解しているか。
作品本文の読解にもとづいて理解し、的確に解説できているか。
自分で調べたことにもとづいて発表し、論文形式でレポートが書けているか。
・方法
1. 授業課題(60%:目標1・2)
2. 最終レポート(40%:目標1・2・3)
※ 最終レポートが未提出の場合は不合格とします。

【テキスト・参考書】
(テキスト)鴨長明『方丈記』蜂飼耳訳、光文社古典新訳文庫、2018
※テキストを必ず準備する。

【その他】
・学生へのメッセージ
古文を読解する基礎力が必要です。
授業は、グループ毎に、毎回の担当者が図書館等の資料を用いて調べてきたことにもとづいて原文を読み進める講読と、トピックを立てて調べてきたことを発表する
日本の古典作品を、自分で読解できるようになる積極的な興味と関心をもった受講者を歓迎します。
・オフィス・アワー
研究室:地教2号館538
水14:30-17:00
メール、webclassのメッセージ等で問い合わせてください。

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