漢文学演習Ⅰ
 Seminar on Sino-Japanese Literature Ⅰ
 担当教員:三上 英司(MIKAMI Eiji)
 担当教員の所属:地域教育文化学部
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
言語文化・言語芸術の価値を理解し、これを効果的に伝達する能力を身につけるために、小中高国語科教材の定番である山水詩を中心とした唐詩を素材として用いて説明資料を作成し、わかりやすく説明できるようになることを目的とする。

【授業の到達目標】
・先行研究を調べ、参考にすることができるようになる。
・漢詩のルールを理解し、これを基に作者の創作意図を考察できるようになる。
・時代背景を踏まえて作者の人生や考え方を理解して作品を鑑賞できるようになる。
・作品の魅力をプレゼンテーションできるようになる。

【授業概要(キーワード)】
作品分析 教材分析・開発 唐詩 韻 平仄 

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
文学テキストを教科教材として最適化する能力を獲得するための基礎科目(漢文学分野の作品を自力で教材分析することができる能力の習得を目指す)

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
韻文理解の基本的な知識に関する講義および作品理解を他者に伝達する演習とから構成される。
・日程
第1回  ガイダンス・演習担当者の決定
第2回  脚韻の解説
第3回  平仄(二四不同・二六・反法・粘法・下三連の禁)の解説
第4回  対句法解説
第5回  「王維年譜」演習
第6回  王維絶句演習
第7回  王維律詩演習
第8回  孟浩然演習
第9回  李白演習
第10回 杜甫演習
第11回 白居易演習
第12回 「柳宗元年譜」演習
第13回 柳宗元絶句演習
第14回 柳宗元律詩演習
第15回 唐代山水詩概説  

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義で示される近体詩に関する基礎知識をノートにまとめて理解するとともに自分が演習で発表する作品について調査分析を行い準備する。
また、発表に対してそれぞれが作品に対する質疑応答を積極的に行い、感想ではなく読解の可否を問う質問を互いにかわすことにより、各自の読解力を高め、感性を豊かにする。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
それぞれが担当する作品について、
・発表資料の作成にあたっては、参考文献を明示すること。
・図書館や資料検索室に収蔵されている文献は必ず調べること。
・漢語の意味に関しては最低限『大漢和辞典』の意味と用例は調査すること。
以上3点を最低限満たす予習を行うこと。予習・復習に必要な学修時間はそれぞれ1.5時間/週です。

【成績の評価】
・基準
S 時代背景を踏まえて作品の価値を理解し、その魅力を正確に伝達することができる。
A 時代背景を踏まえて作品の価値を理解できる。
B 作品の内容を自力で読み解ける。
C 先行研究の内容を理解できる。
・方法
・演習(発表資料 口頭説明 質疑応答)50点
・レポート(担当詩に関する解説鑑賞文)50点

【テキスト・参考書】
テキスト:小中高国語科検定教科書。解説・概説において取り上げる作品のテキストについては授業者がプリントを作成し、全員に配布する。
参考書:漢詩解釈講座第1巻~第4巻ならびに第17巻

【その他】
・学生へのメッセージ
テキストを正確に理解し、読み取った内容を明確に伝えるための基礎訓練をする授業です。
・オフィス・アワー
授業外の時間、質問に答えるオフィスアワーを三上研究室(基盤教育1号館・地域教育文化学部2号館の5階東奥 541号室)で月曜日と木曜日の12:00~13:00に設けますが、これ以外にも、授業・出張・会議以外の時間であれば、研究室で随時対応します。

21212170-2025-08-22558