漢文学演習Ⅱ
 Seminar on Sino-Japanese Literature Ⅱ
 担当教員:三上 英司(MIKAMI Eiji)
 担当教員の所属:地域教育文化学部
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
漢文学における散文体の各領域(思想・歴史・論説)作品を漢和辞典を使いながら自力で読解し、言語芸術としての魅力を説明できるようになる。

【授業の到達目標】
・漢和辞典の各種索引を使用できる。
・基本的な故事成語の意味を理解している。
・200~300字程度の漢文を自力で読解できる。
・漢文学における思想の系統を理解し、説明できる。
・漢文学における歴史記述の手法について理解し、説明できる。
・文芸作品におけるフィクションの役割を理解し、説明できる。

【授業概要(キーワード)】
漢和辞典 諸子百家 『史記』 『日本外史』 写実と虚構

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
漢文学を自力で読解するための演習科目であるとともに、漢文学分野教材の指導法についての理解を深める。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
指導者が漢文の散文各分野に対する概説を行い、これを踏まえて履修者は漢和辞典を用いながら読解の演習を行う。
・日程
第1回 : オリエンテーションと資料配付
第2回 : 春秋戦国諸子百家概説
第3回 : 儒家散文読解演習1(『論語』章句)
第4回 : 儒家散文読解演習2(荀子・孟子)
第5回 : 道家散文読解演習1(老子)
第6回 : 道家散文読解演習2(荘子・列子)
第7回 : 墨家散文読解演習
第8回 : 兵家散文読解演習
第9回 : 歴史記述の形式と様式講義
第10回: 『史記』読解演習1(「伯夷叔斉列伝」)
第11回: 『史記』読解演習2(「項羽本紀」)
第12回: 『資治通鑑』読解演習
第13回: 『日本外史』読解演習
第14回: 「漁父辞」と「五柳先生伝」
第15回: 「離魂記」と「人面桃花」

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
説明された概説を踏まえ、授業中に読解の演習を行う。授業履修前に概説を再確認する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業で理解した成果を踏まえ、課題となった漢文を次週までに読解し、書き下し文を提出する。予習・復習に必要な学修時間はそれぞれ1時間/週です。

【成績の評価】
・基準
可(C): 説明された概説を理解している。
良(B): 漢和辞典を適切に使用することができる。
優(A): 漢和辞典を利用しながら書き下し文を作ることができる。
秀(S): 文章を理解し、概説を踏まえて作品の価値を説明することができる。
・方法
・毎回授業終了時に提示される書き下し課題。(60点)
・授業中に提示される読解度確認小課題。(40点)
上記2項目の合算。

【テキスト・参考書】
テキスト:説明・演習プリントを授業中に配布する。
参考書:『漢文名文選 故事成語編』三上英司編著(筑摩書房)

【その他】
・学生へのメッセージ
どんどん白文を書き下し文にして行きます。漢和辞典を忘れずに持ってきてください。
・オフィス・アワー
授業時間外の質問に答えるオフィスアワーを三上研究室(基盤教育1号館・地域教育文化学部2号館の5階東奥541号室)で月曜日と木曜日の12:00~13:00に設けるが、これ以外の時間であっても、授業・出張・会議以外の時間であれば研究室で対応する。

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