自然地理学演習
 Practice on pysical geography
 担当教員:八木 浩司(YAGI Hiroshi)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):元・国土地理院都市圏活断層検討委員の経験がある。この経験を生かして景観とその成因,地形の形成史の読み取りに必要な読図や空中写真判読などの技術について実践指導する。
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
自然景観を構成する地形を理解するための基礎的手法を学び,身近な景観とその成因と形成史を読み取れる能力の習得を目指す.

【授業の到達目標】
地形図読図を習得する.空中写真判読の原理を学び,実際に地形面区分と活断層地形判読法を習得する.さらに,実際に野外に出て地形景観の観察や地形景観を読み取りができるようにする.

【授業概要(キーワード)】
続図,地形図作成,空中写真判読,活断層・地すべり地形判読,火山灰分析

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
自然景観分析のための基本的スキルを学ぶための授業として位置づけられる.

【SDGs(持続可能な開発目標)】
11.住み続けられるまちづくりを
13.気候変動に具体的な対策を
15.陸の豊かさも守ろう

【授業計画】
・授業の方法
土曜日に3コマの集中講義で実施する。開講日は学生と相談のうえ,決定する。
実習・演習形式で,毎回自然地理学修得のための課題と取り組む.
初回はパソコン持参のこと.
さらに野外実習を行う.
・日程
第Ⅰ日目
 第1回:地形図を読み取る1 谷線・尾根線
 第2回:地形図を読み取る2 遷急線,地形面
 第3回:地理院地図を使う
 第4回:地理院地図を使いこなす (パソコン持参のこと)
第2日目
 第5回:空中写真判読の原理
 第6回:空中写真判読による活断層判読1
 第7回:空中写真判読による活断層判読2
第3日目
 第8回:山形盆地西縁活断層を歩く1
 第9回:山形盆地西縁活断層を歩く2
第4日目
 第10回:上山の活断層を歩く1
 第11回:上山の活断層を歩く2
 第12回:上山の活断層を歩く3
第5日目
 第13回:仙台の活断層を歩く1
 第14回:仙台の活断層を歩く2
 第15回:まとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
ここでの学習は,テキストを書き残すことではありません.受講者自身が,自然景観の形成過程を理解するためさまざまな地図化作業を行って,成果としての一枚の地図を残すことに意味があります.
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
日常的に自然景観に注意を払い関心を持って,さまざまな場所を訪れた際にそこでの景観の違いに気がつくような姿勢をもつことが望まれます.

【成績の評価】
・基準
各授業時の課題について,自然地理学研究のためのスキルに到達したかをそれぞれ評価します.
・方法
すべての課題について到達目標に達していないものは達するまで再提出を求められそれをもって合格とします.そして授業時の各課題得点の合計に対してS,A,B,Cの評価を行います.各課題に対してそれぞれ25点,合計100点満点とします.なお,合格は60点以上とします.

【テキスト・参考書】
資料やデータは,授業時に配付する.国土地理院ウェブサイト・地理院地図を活用する.

【その他】
・学生へのメッセージ
この授業は与えられたテキストを覚えるものではなく,見える景観をテキストに記載するためのスキルを学ぶものです.乗り越える最初の壁が少し高くなりますが,チャレンジして行く必要があります.
・オフィス・アワー
講師は非常勤で集中講義形式で実施するためウェブクラスで相互連絡をしたいと思います.

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