【授業の目的】
様々な事象を抱えるカオスとしての地域から,その特色を読み取る力を習得する。また,地域性を読み取る場合の切り口について知る。
【授業の到達目標】
・山形とは異なる気候や地形の条件を持ち,変動帯の影響を強く受ける三陸地域の自然・社会環境のもとで人々がいかにそれらに対応して暮らして きたかを理解できるようになる。 ・変動帯地域について,海外との対比で取りあげる南の変動帯・インドネシアの自然,社会環境と人々の暮らしについても理解できるようになる。 ・日常的な生活環境とは異なる自然や社会を目にした際に,当該地域における自然環境や歴史・社会環境の元で合理的に醸成されてきたものである ことを理解できるようになる。
【授業概要(キーワード)】
三陸,インドネシア,地質,地形,気候,植生,産業,歴史,文化
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50% B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:26~50% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
変動帯に位置する地域として日本のなかでも特に顕著な影響を受ける三陸と海外の事例としてインドネシアについてそれぞれ取り上げ,学習・検討 を通じて地域性を理解する資質・能力を獲得する(カリキュラムポリシー)。 教員の免許状取得のための必修科目 教科に関する科目 ・地理学(地誌を含む。)(中学校社会)・人文地理学及び自然地理学(高等学校地理歴史)
【SDGs(持続可能な開発目標)】
08.働きがいも経済成長も 09.産業と技術革新の基盤をつくろう 11.住み続けられるまちづくりを 13.気候変動に具体的な対策を 14.海の豊かさを守ろう 15.陸の豊かさも守ろう
【授業計画】
・授業の方法
本授業は,担当教員による講義を中心とするが,プレゼンテーションなど一部,学生による発表も求められる。
・日程
第1回 オリエンテーション-地誌学とは・地域性を読み取る- 第2回 地域のキーワードからみる地誌 第3回 三陸の自然環境(地質と地形,気候と植生・海洋) 第4回 三陸の歴史-通史の中の三陸- 第5回 三陸と他地域との交流-産業・文化- 第6回 インドネシアの地質と地形の構造 第7回 インドネシアの気候特性と植生・海洋環境 第8回 インドネシアの歴史 第9回 インドネシアの人々と民族,宗教 第10回 インドネシアの他地域との交流-産業- 第11回 インドネシアの生活と文化 第12回 インドネシアのツーリズム 第13回 三陸とインドネシアにおける自然災害と災害復興 第14回 三陸またはインドネシアに関するプレゼンテーション作成(グループワーク) 第15回 三陸またはインドネシアに関するプレゼンテーション(学生による発表)
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
授業前に配付される資料を予め読んで授業に臨み,受講ノートを作成する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
配付された講義資料とノートをもとに復習する。適宜,授業時に参考資料の配布がある際は,それらの内容も把握しながらノートを整理する。
【成績の評価】
・基準
・地域性を示す要素の理解 ・三陸・インドネシアへの関心 ・地域性を読み取り,自分の視点からまとめることができる
・方法
授業内容の理解に関するリフレクションペーパー(50%), 授業内容とその応用に関するプレゼンテーション(50%)
【テキスト・参考書】
参考書:三陸ジオBOOK-三陸ジオパーク副読本- (以下,URLよりダウンロード可能)http://digibook.safekeeping.jp/geo/book.pdf そのほか,必要に応じて,適宜配布する。
【その他】
・学生へのメッセージ
地域が,自然環境のさまざまな恩恵や制約を受けながら,そこに住む人々の暮らし・営みの結果,その場所独自の発達を遂げて現在の姿を呈していることを,変動地域の活動が活発な三陸地域,インドネシアの学習を理解していく。
・オフィス・アワー
金曜日18:00~18:40 授業で周知するメールアドレスに連絡してください。
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