経済学概論
 Introduction to Economics
 担当教員:石田 祐(ISHIDA Yu)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
この授業の大きな目的は、政府と市場の関係、市場で活動する営利・非営利の組織について学び、理解することです。たとえば、民間企業が財・サービスを供給するのが難しかったり、供給すると問題が生じてしまったりする場合があり、そのようなとき、国や自治体などの公的組織が財・サービスを供給することによって、人々がよりよい暮らしを営めるようになります。授業では、政府の役割や経済活動はどのようなものか、また国や自治体による介入が期待される場面はどのようなものか、どのような場合には政府の関与が期待されないのか、関与が期待される場合にはどのような関与が望ましいのか、そういったことを考えるための基礎的な理論を学ぶとともに、市場では多くの営利・非営利の組織が活動をしていますので、その活動の戦略やモデルについても学び、現在や過去の事情を見ながら、経済活動を考えます。

【授業の到達目標】
(1)市場のメリットとデメリットを理論に基づき説明できる。
(2)市場のデメリットを克服する政府の役割を理論に基づき説明できる。
(3)市場で活動する営利・非営利組織の費用と収益を説明できる。

【授業概要(キーワード)】
市場原理、営利・非営利組織、政府と市場の関係、事業モデル

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
教科に関する専門必須科目(中学校・社会)

【SDGs(持続可能な開発目標)】
08.働きがいも経済成長も
11.住み続けられるまちづくりを
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
・毎回の講義には、個人での作業あるいはグループワークがあります。
・毎回の講義は、オンライン(リアルタイム)で実施します。
・日程
第1回 ガイタンス:公共経済学を通じて学ぶこと
第2回 需要と供給
第3回 市場の失敗と価格
第4回 市場の失敗と外部性
第5回 市場の失敗と情報
第6回 公共財とフリーライダー
第7回 公共財の供給メカニズム
第8回 民間企業の行動原理
第9回 身近な企業の収入と収益
第10回 ビジネスモデルと事例
第11回 事業の社会性と経済性のバランス
第12回 学校教育を社会性と経済性から検討する
第13回 学校教育の事業モデルを検討する
第14回 学校教育の事業モデルを精査する
第15回 グループワークの発表と振り返り

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
・講義での説明を参照しつつ、ワークに取り組んでください。
・毎回の授業取り組む個人あるいはグループでの作業をもとに、気づきや考えをまとめる作業を行います。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
・毎回の授業で指示された課題を必ず提出するとともに、講義内容の復習を行い、内容の適切な理解に努めてください。経済、政府、企業、NPOに関連するニュース等の報道を積極的に探し、授業で学んだ理論的観点と結び付けて考察するようにしてください。

【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した以下3点を基準とします。
(1)市場のメリットとデメリットを理論に基づき説明できる。
(2)市場のデメリットを克服する政府の役割を理論に基づき説明できる。
(3)市場で活動する営利・非営利組織の費用と収益を説明できる。
・方法
・毎回の授業で課される個人課題の提出(全体の40%)
・グループワーク課題の提出(全体の30%)
・グループワークでの発表および期末レポート(全体の30%)

【テキスト・参考書】
参考書
寺井公子・肥前洋一『私たちと公共経済』(有斐閣ストゥディア)有斐閣.
今津美樹図解『ビジネスモデル・ジェネレーション ワークショップ』翔泳社.

【その他】
・学生へのメッセージ
理論と実践の両方を学ぶと、社会のありように関心を強くもてるようになります。また、これまでの学びを活かすことにつながり、社会での行動のモチベーションにも寄与します。ぜひ少しの関心をもって臨んでください。
・オフィス・アワー
事前に連絡をとれば、日程を調整し、できるだけいつでも学生の相談にのることができるように努めます。

21213200-2025-08-22584