【授業の目的】
倫理学の原典に直接取り組むことにより、基本的な思考のあり方を学ぶ。選定したテキストを精密に読解することにより、大枠の理解に加えて、個々の議論とその論拠を多方面から批判的に吟味しながら、細部の論理展開を精密に読み解く技術を習得することを目指す。
【授業の到達目標】
倫理学の諸問題の理解を深めることができると同時に、自ら批判的かつ多面的に思考するための基礎が身に付く。
【授業概要(キーワード)】
倫理、哲学、西洋思想
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この授業は,倫理学の問題について論理的に分析し,解決策を提案する力を身につけるために編成される科目である。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
17.パートナーシップで目標を達成しよう
【授業計画】
・授業の方法
使用するテキストについては、狭い意味での倫理学的著作にとどまらず、社会思想や哲学一般にかかわる書物から選定し、熟読・精読する。原典、日本語訳、英訳を使用する。各受講者が発表・質問を担当し、その内容を全員で検討する。 学期末にまとめのレポートを提出してもらう。 今年度はアリストテレスの『ニコマコス倫理学』から第7巻「抑制と無抑制、快楽について」を取り上げる予定。参加者の希望によっては、テキストを変更することもある。
・日程
第1回:授業の進め方とガイダンス (遠隔授業への変更が生じた場合には、レポートや発表の数・方法も変更する。) 第2回~第14回:テキストの読解、発表、質疑、要点解説。 第15回:テキストの読解、発表、質疑、要点解説、最終レポート、まとめ。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
自ら発言し、また質問することを心がける。自分の解釈と他の人の解釈の違いを理解し、その違いについて議論を通して吟味する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
本授業科目では,以下の課題等を課します。単位制度の実質化のため,授業外における以下の予習・復習等の自主的な学修に取り組んでください。 1)準備学修に必要な学修時間の目安は以下のとおりです。 2~4時間/週 2)テキストを何度も読んで予習してくる。複数の解釈を自ら突き詰める。
【成績の評価】
・基準
以下の観点に則り、発表内容、質問内容、レポート内容、その他発言内容等を中心に、総合的に判断し評価する。 ・倫理学のテキストを正確に読解し、その哲学的含意を理解することができるか ・理解した内容を適切に要約できるか ・理解した内容を適切に敷衍し、自分の言葉で噛み砕いて説明することができるか ・哲学的・倫理学的思考の表現方法に親しみ、レポートに学習成果を反映できるか ・発表の仕方、批判的討議の方法を身につけたかどうか
・方法
発表内容・質問内容・発言内容(80%)、期末レポート内容(20%)を基本とする。
【テキスト・参考書】
使用テキストの版、翻訳、入手方法、参考書等については、初回に指示する。
【その他】
・学生へのメッセージ
できるだけ分かりやすい演習を心掛けますが,理解できない点は,適宜,ご質問ください。
・オフィス・アワー
オフィス・アワーは随時設定します。WebClassを介してご連絡ください。
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