本授業科目では、社会科の具体的な単元の内容又は教材を開発することを通して、社会科の実践的指導力の基礎を確かにすることをねらいとする。本授業は、社会科の内容と授業構成を架橋する授業科目である。社会科の今日的な課題としては、例えば、SDGｓの目標から正確な現代社会の理解や多面的な視点の形成がある。こうした課題から主題を定め、単元の内容又は教材を、教科に関する科目の教員と教科教育を担当する教員とがチームを構成して指導にあたることを目指す。

社会科の具体的な単元の内容又は教材を開発することを通して、社会科の実践的指導力の基礎を確かにすることができる。

社会科、教材研究、教科の指導法

A-1．ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。：26～50％
C-1．自分の意見をまとめて発表する機会がある。：26～50％
C-2．事前学習（下調べ、調査等含む）をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。：26～50％
D-2．事前学習（下調べ、調査等含む）で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。：26～50％
A-3．習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。：1～25％
B-3．習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。：1～25％
C-3．習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。：1～25％
D-3．習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。：1～25％

教科及び教科の指導法に関する科目。教職への責任を自覚し、地域社会に貢献し得るよう専門的知識を取得するとともに、課題を解決していく実践力と総合的に判断する能力を展開させ、社会科教員としての知識・能力・態度を身につけるための科目である。

01.貧困をなくそう
02.飢餓をゼロに
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

本授業は、オリエンテーション、社会科教育からみた社会科の今日的課題、専門科学からみた社会科の今日的課題、単元内容又は教材の開発、発表会、振り返りで構成される。なお、講義実施における環境、受講人数、興味関心、進捗などの各状況により多少の変更もありえます。

第1回：　オリエンテーション／講義のねらい及び進め方についての説明（全担当教員）
第2回：　社会科教育からみた社会科の今日的課題１（地理的分野、歴史的分野を中心に）担当：江間
第3回：　社会科教育からみた社会科の今日的課題２（公民的分野を中心に）担当：高
第4回：　地理学からみた社会科の今日的課題１（地理における情報機器の活用と課題）担当：熊谷
第5回：　歴史学からみた社会科の今日的課題２（日本中世史における事例を中心に）担当：大喜
第6回：　人文社会科学からみた社会科の今日的課題３（持続可能社会の問題を中心に）担当：松本
第7回：　内容又は教材開発のための主題の設定及びチーム編成（全担当教員）
第8回：　内容又は教材の開発と学習指導：　学習指導要領と教科書内容の検討（全担当教員）
第9回：　内容又は教材の開発と学習指導：　地理学および人文社会科学からみた内容検討（全担当教員）
第10回：　内容又は教材の開発と学習指導：地域発展に関わる内容構成（全担当教員）
第11回：　内容又は教材の開発と学習指導：地域発展に関わる指導案等の作成（全担当教員）
第12回：　内容又は教材の開発と学習指導：模擬授業（全担当教員）
第13回：　内容又は教材の開発と学習指導：発表会の準備（全担当教員）
第14回：　発表会／それぞれのグループの発表を行い、協議を行う。（全担当教員）
第15回：　振り返り：到達点と課題を受講生各自が、明確にする（全担当教員）

①受講者自らが授業での自分の課題を把握し，主体的に学習内容を深めていく姿勢を持つこと，②扱う内容について積極的に考え、コメントをよせるなど、授業に積極的な態度で臨むことが望まれる。

関連資料を検索・調査して自分の課題に即した資料・文献を考察するか，担当教員を訪問し，指導を受ける。

・合格基準：社会科の実践的や指導力などを示すことができる。現場で実際に利用できるような教材研究を行い、指導案の作成ができる。

以下の評価の観点に則り、レポート及び発表内容などを中心に、総合的に評価する。
・授業の学習内容を理解し、自主的に資料を調べ、指導案作成に意欲的に取り組んだか。（30％）
・発表内容が具体的で、発表及び質疑応答の時間に積極的な態度が見られたか。（30％）
・レポートや指導案の作成の際に関連資料の収集方法や発表伝達の工夫などがみられたか。（40％）

・『中学校学習指導要領（平成29年告示）解説　社会編』2017年7月、東洋館出版社。
・『高等学校学習指導要領（平成30年告示）解説　地理歴史編』2018年7月、東洋館出版社。
・『高等学校学習指導要領（平成30年告示）解説　公民編』2018年7月、東京書籍。

・どのような中学校や高等学校の社会科教師になりたいのか？これを常に考えつつ、積極的な姿勢で授業に参加して下さい。
・連絡は、Webclassを通じて行うので、頻繁に確認をすること。

・事前に連絡をして下さい。互いの日程を調整し、できるだけいつでも学生の相談にのることができるように努めます。